VAMPSのファーストアルバムVAMPS、


よかった。
全部いいけど、特にいいのは 3. COSMOS 4. SECRET IN MY HEART 7. REDRUM 13. SEX BLOOD ROCK N’ ROLL。
ここらへんハイドがやりたいやりたいって言っていた、それゆえKAZの才能とセンスを必要としたのだろうと想像される、硬さと重さがありつつ疾走感のある、メロディの甘さを抑えに抑えたかっこいいロックの音のやつ。
ことに3. COSMOSの「もーーーっともーーーっと」というあたりは善すぎて悶絶するため、理性が麻痺して何もかけ…な…い
そこへ追い討ちをかけるように5. EVANESCENTは出だしが「ここまで来たから心配しないで」と母性本能爆撃型。あともう一曲、ハードな中に咲く一輪のバラのような11. SWEET DREAMSは、「この歌あたしのために歌っているのだわ」と真剣に思わせる天蓋つきベッドに寝かしつけちゃう風味癒し系。冷静に考えれば最後の電話の呼び出し音から推理するに、お父さんモードに変身したハイタンなのだと思うけど、でもそんなのは気にしなくていいと思う。
感想を述べるとなると以上のようにハイドの話が多くなってしまい、KAZがどうでもいいかのような印象を与えてしまうけど、そんなことはぜんぜん!ない。なぜなら、KAZの仕事量に対しては以下の計算式が成り立つ。
VAMPS - 今までのHYDEのソロワーク = KAZ
適当でおおざっぱに過ぎるけれど、無責任に言えばこれでだいたい合っている。
そう考えると、おのずとKAZの仕事の総量がいかに大きいかが分かる。
アマゾンレビューで誰かが書いていたけど、今までは音は激しいのに身体が動かなかった。
ところがVAMPSになって動くようになってきた。
動かしているのがKAZだ。
そんなであるからライブで動くのが一番いいのだろう。こんなとこにチマチマ書いているのは野暮だ。
なんて言ってたら話しが終わってしまうので置いといて。
>HYDE(L’Arc~en~Ciel)とK.A.Z(Oblivion Dust)からなる注目のロックユニット。
という説明(「サブタイトル」)が元バンドの名前を出さなくてもそのものズバリVAMPSをイメージさせるものになれば、もっといいのにと思う。
VAMPSはVAMPS(妖婦)に自分がなるかと思えば、VAMPSに惑わされる立場になるので、総合的に考えると、妖婦をめぐる全般的な何かということで、妖婦普及委員会的なサブタイトルがいいかなーーと思う。その中にボーカルの歌唱を鼓舞的に讃えるキャッチーなフレーズを入れたらどうかと思うのだけども、ハイタンは自分の歌唱をあまり高く評価していないフシがある。なぜかと言えば、歌うことは、さほど努力しなくてもできる彼にとって比較的容易な部類の事柄だからだ。以前まじめなインタビューに答えてそんなことを言っていた。生まれつきの天賦の才よりも、努力して得たものの方が尊いと思っているのかもしれない。そんなことはない、と言いたい。生まれ持ったものがよいものなら、それを生かすのが一番いい。生まれ持ったものが有難くないものなら、なだめすかして受け入れていく方が否定するよりもいい。
もうすぐ眩しい夏がくる。
このVampireは夏の日差しが平気だったりして。
うーーんありえない。