DVD review : VAMPS LIVE 2010 WORLD TOUR CHILE

2010年11月6日、サンチアゴ「TEATRO CAUPOLICAN」で行なわれた南米チリ公演の模様を収録


DVDジャケット
■2010年11月6日、サンチアゴ「TEATRO CAUPOLICAN」で行なわれた南米チリ公演の模様を収録
リリース 2011年7月13日
レーベル VAMPROSE


リリースから1年半以上経過しているが、ようやく見れたので感想を書く。
なんでそんなにかかったのかと理由を考えるに一番のそれは、チリ人の熱狂の仕方に自分が共鳴できる自信がなかったのだと思うし、同時にそれは、VAMPSが本当の意味で音楽の熱狂を彼らに与ええているのかどうかを確認するのが怖かったのだと思う。日本のファンならばある程度予測はつく。が、チリ人って肉食だしー(←決めつけ) チリ人って男はみんなマッチョだしー(←決めつけまくり) チリ人って女性はみんな男を襲いそうだしー(←失礼千万この上ナッシング)
何だかんだ鎖国的な思考をもつ当方日本女子22才、なのだった。
            んなわけないけど↑
結論を先に述べると、それらは杞憂だった。
そう確信をもったのはLIVEの中盤56分ほど、SAMSARAが終わったあたりだろうか。
ハイタンが「アキエンメコモーー」とか言いながら客席を盛り上げていく、いや単に盛り上げるだけならば、オーディエンスはチケット代を無駄にしたくないから楽しむに決まっているわけで、その枠内を越えて楽しんだのでなければ真に楽しんだとは言えない。
たとえばMY FIRST LASTでじっくりと聴かせHUNTING、ANGEL TRIP…で熱狂させと、緩急自在に変化をつけつつ、ライブ歴20年超の凄腕を披露してみせる。途中ハァハァしたり。もちろん現地の言葉を駆使して客を喜ばせるのも怠りなく「プエロセンテュース!!」とか沢山言い。そして1:24あたりでいったんステージを下がってからのアンコールは、社交辞令ではなく正真正銘のアンコール。
アンコールに答えて再登場した後、タチだけではなく受けも得意なハイタンはオーディエンスの興奮を受け止めつつ「チチチレレレ」で相手を気持ちよくさせつつ、自分たちの曲が最高の至上にかっこよく盛り上がる、その曲が最高の至上の空前絶後の超絶の悶絶くらいまでの最高の形、それはオーディエンスと一体でなくては作り得ない形であり昂ぶりであるけれど、それをほんとうにやってしまっていた。
ここにいたって自分、チリ人を疑っていた自分に気付いた。
VAMPSが熱狂を与ええた、のは確か。
と同時にチリのオーディエンスもVAMPSに、VAMPSが求める最良のものを与えてくれたんじゃないか。
この感じ、ありがとうみたいな、なんとも新しい感覚がする。

投稿者 sukima