tetsuyaさんです←この人がこの前書籍(『哲学。』)を出したのは2004年の春先で、L’Arcが数年間のブランクを経て「READY STEADY GO」「瞳の住人」と続けて2枚のシングルをリリースし、3月には3年半ぶり9枚目のアルバム『SMILE』を出した時期に合わせてのことで、ひとつの大きな節目となるタイミングであった。
そして今回、約6年ぶりとなる2010年1月に、こうしてまた自分の著書名でムック本を出したのは、ベストにしてマストなタイミングだと思え、その野生の勘の良さに舌を巻いたのでついつい、こうして感想を書いている。


ベスト&マストだと思った理由はいくつかある。
1:YouTubeやニコニコ動画などに、素人がどんどん自分の楽器演奏をアップするようになった。達者なプレイヤーの場合かなりの視聴者を得てもいる。ここらでベーシストとしての存在感を示しておきたい
2:NHKの放映するバンクーバーオリンピックのテーマ曲にBLESSがなった。一般度の高いテレビの一角に参入する以上、自分およびL’Arc-en-Cielについて活字でも色々示しておきたい
特に2の「BLESS」はわたしなどうわーやめておきなよNHKなんて、スポーツなんて、ましてオリンピックなんて!!と焦ったくらいで、でもなってしまった以上は応援するしかない。去年5月のVAMPSのインタビューでは、2011年に活動再開するまではL’Arcでは何もしないように言っていたのだから、きっと急遽決まったことなんだろう。それと同時に思い出していたのが「瞳の住人」の最後の2フレーズ、「いつの日か(きみを)鮮やかな季節に連れ出せたら/雪のように空に咲く花のもとへ…花のもとへ」で、この歌詞はBLESSと思い切りシンクロしているのである。一応NHKは唯一の公共放送である以上、そのオリンピックのテーマなら「すごいよね!!」なので、こうなったらNHKにはガンガンかけていただきたいと、願っている最中だ。
でもって本書に戻ろう。
わたしが熱心に読んだのは「■SPECIAL INTERVIEW L’Arc~en~Cielの軌跡とtetsuyaの歩み」で、軌跡は今までも他の記事で何度も読んでいるので既知とはいえ、以前に語った内容よりもディテールが詰まっているため面白かった。それと、バンド名を大阪の喫茶店から拝借したとするウワサについては、きっぱりと否定していた。あと、最大のハイライトであるハイタンとの出会いについては、何日も日参して口説いたのは分かったが、ハイタンのどこが良かったのかは依然として語っていないので謎のままだった。あと、プライベートなことはいっさい語っていない。あと安心したのは、以前によくあった怪しげな占いに凝っていたりする姿がなかったこと。あと、2004年当時には語れなかった精神状態などを振り返っている。それと「Pieces」誕生の由来が意外だった。また、今まで同様幼少時にまでさかのぼって振り返ったりはしなかった。けれど、おばあちゃん子であったことは強く印象付けられた。
あと当然だけどベースという楽器について語っているところが充実していた。
「■BASS GUITARS&EQUIPMENTS」は、所持しているたくさんのベースがとてもきれいに写っている。「■LOVE FOR BEAUTYヴィンテージ・チェア・セレクション」は所持している椅子のコレクションで、わたしもちょっと椅子に凝ったから(たってネット上で;当然見るだけ)分かるけど、すごい値がはると思う。椅子にはじまり椅子に終るのがあっちのインテリアなんだよねぇ。ここで数と値段を妥協しちゃいけません。一人暮らしでも、たくさん椅子並べます。
あと、写真もすごくいい雰囲気で写っているのばかり。特にP.66のちょいと力の抜けたモノクロのやつがいいね。

投稿者 sukima