videonews.comの薬害C型肝炎

マル激トーク・オン・ディマンド 第356回(2008年01月26日)
これで薬害の連鎖に終止符が打てるのか
ゲスト:鈴木利廣氏(弁護士・薬害肝炎全国弁護団代表)
この番組を見たことで、数々の疑問が解けた。
(解けると同時に、あらたなキョーフが色々と出現したわけであるが…)
既存のジャーナリズムが壊滅状態にあるだけに、きわめて有用な内容。
たとえば、フィブリノーゲン製剤を投与された人の数は、推定28万5409人。
そのうち症状が出た人が1万594人。ただし、この数は直後に急性症状の出た人の数で、感染したろう人の3割にあたる、と推定される。
また、厚労省が責任回避発言をオフィシャルページで行っていることを先ほども書いたが、アメリカでは1977年にその危険性ゆえに(と代替品が出来たため)使用が禁止になっていた。
にも関わらず、日本では使われつづけた。
→責任回避発言は無効。
なぜ使われつづけたのか、ということを解明しなくてはならない。
このあたりは「天下り」とか「癒着」とかあるわけだけど、そういうおおまかな説明ではなく、細かく解明していく必要がある。
鈴木氏が「起きた事件を徹底検証し」「分析」していく重要性について語っていた。
話しは薬害にとどまらず「ビッグファーマ」(巨大製薬会社)のグローバリズムの波、というところと、
今までのメディアのあり方(メディアは製薬会社から多大な宣伝費をもらっているため、製薬会社の批判記事を書けなくなっている)ではもうダメなので、あらたに、情報の公開と還流を生み出す必要があると。(氏の話だとそのためのNPO?案)
どちらも、薬害を包括しつつ、未来へつながる大きなテーマだ。
「ビッグファーマ」のグローバリズムの波なるものが具体的にどんな影響を及ぼすのかは不明であるが、勝手に想像するに、たとえば「引っ込み思案」なんかも病気にされると思う。
人の性格って薬でけっこう変わる。積極的になったり、活動的になったり、不安が減ったり、気が大きくなったり。
わたしは、有益な薬もたくさんあると思いつつも、抵抗があるから薬は極力飲まないけれど、「薬が嫌い」なんて言えないような風潮も作られるかもしれない。
金の力と情報操作で相当にどうとでもなる。
しかし、今は、「第三者委員会の議事録の公開」が実現するかどうか、が焦点なのだと。
未来は今作っているものだから、今実現しなくてはいけないことを実現させるのが先だし、今ちゃんと色々考えていかないと、どんどん飲み込まれて自分を失っていきそうだ。
ということで、マル激トーク・オン・ディマンド 第356回(2008年01月26日)は2時間ほどの内容なので見るのちょっときついけれども、大きなテーマを含んでいるので見るの推奨だ。
(他の回もいいはずであるがなかなか見れていない)
薬害肝炎に関しては、フィブリノーゲン製剤を使う必要性自体が、たいしてなかった。
使わないと生命に関わる、というならともかく、そうではなかった。