沖縄と鳩山由紀夫。もしも、ふたりを主役に映画を撮ったなら…
☆鳩山首相を退陣に追い込んだ一番の理由は? (2010年6月2日~6月12日)(Yahooみんなの政治・計 7926 票)
8か月半ぽっちしか続かなかった鳩山政権および鳩山首相。どうしてこう、もったいないことになってしまったのか。それについては上記リンクの投票結果が妥当な答えを出しているように思う。要は本人の不徳のいたすところなのだ。だけど、この8か月半は、間違いなく記憶に残る8か月半だった。特に、普天間基地移転をめぐる迷走は。この貴重な日々を記憶にとどめ、なおかつ次につなげるために、誰か映画にしてくれないかと切望する。
タイトルはズバリ『沖と鳩、怒涛の早春ものがたり』(仮題)だ!!
ということで、おもな登場人物も作ってみた。
ただお断りしておくが、これは実際にあったことの、メタファーおよびメタモルフォーゼなので、ふざけた印象を与えるかもしれない。想定している枠組みはサスペンスもしくはコメディのエンタメ枠なので、そこらへんご了承願いたい。
メインキャラ
沖縄子(おき・なわこ):どんな虫下しもきかないBEIGUNという寄生虫に体内を蝕まれ苦しむ美少女。名医で名高い鳩呆歩が、「必ず私が体外に出す」と約束、執刀医としてOPEにのぞむもさまざまな妨害工作に阻まれ失敗する。本編は、さまざまな方面から襲いくる各種妨害工作を丹念に描いていく。沖の苦しみは、寄生虫から直接うける下痢腹痛嘔吐のみならず、周囲からの奇異の目や無理解にある。また、BEIGUNはごく珍しい珍寄生虫であるため「学術的に貴重なんだから置いておけ」とする圧力もあり、家族やご近所同士でも意見が割れて争うことしばしば。無用な苦しみから一刻も早く開放されたい!! そんな時に出会った鳩呆歩との愛憎の日々も、丹念に追っていく。
鳩呆歩(はと・ぽうぽ):沖をひそかに愛する、理系出身高学歴富裕層の世襲医師。好きな言葉は友愛。モットーはロジカル。性格はバカ正直。評判は「いい人よーー」「ルーピー」など。すべてロジカルに考え正しいと思ったことを発言実行するがことごとく撃沈。しかしツイッターではフォロワー数679,087人と、勝間和代+asahiコムという、ダントツ国内最大級を誇る。その数の力で、今すぐ何かをつぶやくべし!!と切望されているが、最近はめっきりと口をつぐんでいる。…………そんな鳩が、生まれて初めて出会った、世間の荒波と悪意の工作員たち。つくづくと人間嫌いになっていく鳩であったが、ただ沖だけは守りたいという気持だけはあるものの、どうにもこうにもならないヘタレ加減で、本編は、そこを丹念におっていく、アンチヒーローものでもある。
サブキャラ
国民代(くに・たみよ):本来、沖を救える魔法の力を持つ。しかし「大勢に流れる」性格であるため、大勢になっていない限りは、少数の人がいくら苦しみを訴えていても冷酷に無視をする、という残虐さをもつ。もしも少数派に関心を持つとしたら、益五味矢がみんなに知らして多数派っぽい雰囲気になってからという、情けないクセがある。また、情にもろく優しい一面を持つ、のと同時に強い者が好きなので強い者に盲従するという悪いクセもある。鳩がOPEに臨むシーンでは、レーザーメスを届けようとする国民代を、益五味矢が叩き落すという場面も。再三再四同じ繰り返しが行われる。この物語は、沖と鳩の物語であると同時に、国民代と益五味矢の物語でもある。いつしか益五味矢の正体に気づくことで、いろいろと目覚めていく—という可能性も最後に匂わせて本編は終る。
益五味矢(ます・ごみや):独占欲と嫉妬心がモンスター級に強い。国民代の専属マッサージ師兼専属家庭教師兼専属チラシ配りであったが、最近田舎から出て来た付利蛇那理が国民代を誘惑しているため、むかついてむかついてひっくり返りそうになっている。しかも、付利蛇那理は鳩にも近づき鳩も愛想よくしているため、「オレだけのもの」だと思っていたモロモロが崩れ、自我も崩壊寸前となり、ますますモンスター化していく…。本編は、既得権にしがみつく断末魔の叫びも丹念に拾い上げ、サスペンスホラーとしても第一級の仕上がりにする。
間領太(かん・りょうた):沖の体にいつまでもBEIGUNを置いておこうと必死になる、正体不明の謎の極悪人。特徴は、匿名的であり不透明であり、時々背後を横切る黒い影的。沖に対して以外なら、たまに良いこともしている、というウワサもあるが不確定。
その他の登場人物
付利蛇那理(ふり・じゃなり):最近田舎から出てきて、都会の女どもをノックアウトする野望に燃えている。最大のターゲットは国民代であるも、なかなか振り向いてもらえない。「kisya-kaiken」開陳の呪文「full-open」さえ使えれば、優れた切り口のスゴイ質問でスゴイ回答を引き出し、益五味矢など目じゃないスゴイやつ(記事)を披露できる自信があるのに、いっかな呪文が使えないのは誰の陰謀なのか?! しかも、「それによって最大の損失をこうむっているのはあなたなのですよ!!」と、国民代に言っているのにぜんぜん聞いていないという、このムナシサに五臓六腑がえぐられる。沖と鳩のおりなす物語の中で果たす役どころとしては、シナリオ推敲段階。キャストも気になるところだ。
オザワ・イチロータ:益五味矢に粘着されている可哀想なワンちゃん。益五味矢はオザワ・イチロータを「絶対権力者」と決めつけ糾弾。「ワンワン」と答えるのみのオザワ・イチロータとポカンとする国民代。ここらの滑稽な光景をぜひ活写して頂きたい。
権佐津摩(けん・さつま):オザワ・イチロータを追い掛け回している変態。
飴里香(あめ・りか):寄生虫BEIGUNのもともとの宿主。益五味矢が「虎の衣を借る狐」状態になるのがこの相手。一心同体であるはずの国民代と沖を引き裂く卑劣カンでもある。
もっとうまい脚本があったら、ぜひそれを採用するとしても、そこの映画監督、映画プロデューサーの皆様、すごいヤツが撮れそうな気がしてきたでしょう????? ぜひぜひ、沖と鳩、ふたりを主役にすえて一本作ってほしい。沖が最後に鳩に一発お見舞いする結末もあるけれど、そんなことで解決するもんでもなけりゃ、気が晴れるわけでもないし、まだ「つづき」があるので…