最近の若い子は、歌の能力をあげることばかり考えているらしく、「どうやったら音域が広がるのか」とか、「どうやったら高い声が出るのか」とか、そんなことばかり言っている。検索して調べてあげたけど、たいした収穫はなかった。
なんで自分で検索しないのかというと、うちの高校生は、掲示板で「うざいよ、うせろ」とレスされて以来、すっかりインターネット嫌いになったらしいのだ。何ともはや、痛い経験値をアップさせたものである。でも本人は「それくらい何とも思わない。もっとみじめな思いはいくらでもしたことがある」と、へへへと笑っているのだから、実は器の大きいやつなのかもしれない。
ｔｅｔｓｕの著書「哲学。」には、子供に将来なってもらいたい職業として「ミュージシャン」があがるような時代、国になってほしい、みたいなことが書いてあったが、わたしとしては、大いになってほしいと思っている。もっとも、親がそう思ったからといって、なれるかどうかは不明だ。