ポルノグラフィティの歌詞はどれも好きで、聴き出すとじっくりじっくり聴いてしまう。
中でも「サウダージ」■の中で、「許してね恋心よ」と、自分の恋心に謝ってしまうあたりが、たまらなく好きだ。
この歌の中で「恋心」は擬人化され、「心」という不定形かつ不可視の、しかも自分の中にあるものが、いかにも客体化されて、自分とは別個のもののように扱われている。
自分の苦しみ、カナシミと同化しすぎず、突き放して、しかも同情をもって眺めることで、なんとか自分を持ちこたえようとしている、そういう人物、もしくは状況が浮かんでくるのである。
ところで先日、清水ミチコが研ナオコの歌マネをしているのを見た。
歌は「あばよ」。作詞作曲は中島みゆき。
「泣かないで 泣かないで 私の恋心」参
そっくり! 清水ミチコ上手いっ
という話しではなくて、ああ、ここにもメソメソしている恋心ちゃんがいたんだね。
「あばよ」当時のわたしはまだ中学生だったので、「泣かないで恋心」と言われても特にピンとこなかったけど。
そんな感じで、「あばよ」を聴いてまた「サウダージ」を思い出したのだった。