この前の新潟地震では、地震そのものでは助かったのに、その後の被災地生活で亡くなる方が後を絶たず、特に話題になったのが車の中で生活している人の「エコノミークラス症候群」。

　エコノミークラス症候群はジッと動けずにいて、しかも水分の不足する飛行機や車中で起きるわけだが、まったく同じ原理でもって、ベッド上で動けずにいる人にも起きる、ということがわかってきた。

　ということで、わたしんとこの病院でも去年あたりから遅まきながら対策が講じられ、エコノミークラス症候群を予防する「弾性ストッキング」などを使用するようになった。

　しかし、問題ってのは次々起きるもので、このストッキング（強く下肢を圧迫する）足首関節のところでシワが寄って、そのシワでジョクソウのできる人が次々と…。ほんとうに、ジョクソウってどこにでもできるものだと思う。

　それもかなり痛そうで、皮膚の潰瘍形成が相当すすんで、深くえぐれたようになっている始末。対策としては、一日やりっ放しではなくて定期的に外して皮膚状態を点検すること。

　あたりまえのようだけど、「エコノミークラス症候群」による急死の恐ろしさに気を取られ、見落とされいたことなのだった。