今日の午後わたしの携帯がブルブルブルと振動して、見たら「★★ニュース速報★★－－第21代新総裁に安倍晋三氏(51)選出。～自民党総裁選～」だった。せっかく「安倍ちゃんおちろー」と念力送ったのに効果がなかったようだ。やはり念力は2秒くらいでは駄目で、一日15分、テレビを見ながらでも飛ばさいと効果がないのだと思った。

それはそうと思い出したのは前回の小泉大勝利の時のことで、あの時ネットの前評判は、圧倒的に小泉支持、自民支持、自民に投票せよ、だったような気がする。

確か、小泉さんの評判がウンと悪くなる前に出版された『ウェブ進化論』にも、肯定的な意味合いで無邪気にそう書いてあったので、そうかなと思うのだ。
（もちろん、そうではない考えも多数エントリされていたのだろうけど、印象が薄い）

あの時小泉さんは、「郵政改革」一本だけを前面にあげ、旧弊なものと戦う姿勢を打ち出し、それまでの政治にうんざりしていた層に希望を与えた。そしてあたかも、郵政改革以外は何もしない、という印象を与えたのだ。たとえば、憲法を変更することなど。
（ちなみにここらへん、わたしの所見ではなく、太田さんのうけうりである。）

そしてマンマと騙された過去を思い出し何となく冷静になったというか、むしろ無気力感に似た感情に襲われながら、前回リンクした「安倍氏は日本版ネオコンの領袖―上野千鶴子氏インタビューをあらためて読み、「領袖、りょうそでって何？」って感じだったので、調べたら

りょうしゅう　りやうしう 0 【領▼袖】

(1)えりとそで。
(2)〔「領」と「袖」とがよく目につくことから〕人の頭に立つ人。主となる人。長。
「派閥の―」

だったのである。両方の袖ではなく、えりと、そで。

でもってこれの一個上のディレクトリが総裁選特集で、JANJANは上野氏以外に平沢氏という、安倍ちゃんが小学校の時家庭教師をしていたという人物にインタビューしているのだが、なんでわざわざ市民新聞が、他にいくらでも発言の機会をもつ与党関係者にインタビューしているのか、理由がわからない。平沢氏は、家庭教師をしていただけではなく、今は自民党の衆議院議員なのである。家庭教師時代の仰天エピソードとかが載るならともかく、これでは「素人集団なのにプロのマスメディアみたいなことが出来ましたー♪　大物にインタビュー取れました！」と自慢しているようにしか見えない。

主役は、あくまでも記者の方であって、政治家なり有名人ではないのではないか？　
そんなんじゃオーマイニュースにあっさり敗北しますよと。

そんな気がした夜である。（違う発見があったら報告したい。）