4:来年の家計簿買った
前回 やりくりが下手だから払えない?――現代家計の滞納問題 に関連して、やや感情的になり、筆者氏の意図と違ってしまいシュンとなってしまった。が、ションボリしててもせんないので(というパターンが多いが)気を取り直そう。
そういうわけで、家計というものが一ヶ月単位で考えた時に、ひどくバランスが悪いサマを見てきた。なにせ、給料のかなりの割合が、給料日含む3日ほどでなくなってしまうのだから。(年収による。詳しくは上記リンクclick)
この事を、家計ではなく社会の側から見てみよう。
払わなければ生活の基盤を失うから絶対に払うことになる固定費。それを支払う先である各企業や役所—電気、ガス、水道、銀行、携帯会社、カード会社などなど—-が、もっとも強力にして安定的な力、すなわち絶対的な権力を持っている、ということにならないだろうか?
それは、とりもなおさず、その経営者はもちろん、そこで正規雇用されて働く者たちが、もっとも経済的に安定している、ということかと。
なにせ、金を取りっぱぐれる心配が最もないのだから。
このテッパンの安定感に比べたら、そこらの雑誌社などよく経営が成り立っていると感心するくらい金の取りやすさという点で危なかっしい。ましてやフリーライターとかって悶絶級の危ない橋わたり。尊敬するしかない。
しかしなんだか釈然としない話しだ。なぜって、固定費を払う先である企業や役所に、なんらかの創造性があるように思えないからだ。
たとえば、電気が発明されたばかりの頃(エジソンだっけ)。「この電気を世界中に広めて夜を明るくしよう」とか、「日本中に広めて明るくしよう」とか「電気を津々浦々広めて文明を飛躍させよう」と思ってた頃は凄かったと思う。それをやってくれた方々には、ほんとうに感謝の念でいっぱいだ。ありがとうございます。m(_ _)m
が、今となっては保守点検やメンテナンス、使用料金の取り立てや資産管理、職員の給料計算以外に特に仕事があるようにも思えない。
むろんそれも大事な仕事だ。鉄塔の上に登ったりとか危険だし。けど、最初の頃ほどではない。
最初の頃、ダム工事で死者も多く出たり、ああいう頃ならば、ひとり親家庭で経済苦しくてもしょうがない面もあるよね、みんな大変なんだし。と言えないこともない。
が、今となっては子どもを育ててる親の方が、はるかにcreativity高い。「価値が高い」というとイヤらしいのであえて英語使っているわけだが。それなのに、固定費という形で金をもぎ取られてばかりで、ふさわしいサポートやBACKがないのは理不尽すぎる。
そうはいっても、その仕事を失えば多くの失業者が出て大変だ。その給料で家計を成り立たせている人も大勢いる。と、言うことはなんだ。もはやその仕事自体が社会福祉を享受しているみたいなものなんじゃないか?
なんかそんな気がする。
わたし自身、医療・介護の域にいるけど、医療費も人によっては固定費だろう。あるいは、病気やケガは誰でもするわけで、そのときは避けて通れない出費になる。つまり金を取りっぱぐれる心配が少ない業種だ。※
道理でうちが生活していけてるわけだねえ・・・・(しみじみ)まあダンナのテルテルも一応ガンバッテますが。
とにもかくにも、まだ終わっていないので続く、しかない