労働生産性、あと介護報酬太り、あと大口病院の事件

zatsudan
いろんな世代が集まる老後と介護。サンクス:いらすとやさん

横浜市の病院で起きた、高齢者点滴殺人事件。

まだ犯人は捕まっていない模様。どう考えても内部犯行、それも看護師がやったに違いないと思える。

病院か、同僚かが気に入らなくて起こしたように見えるが、そんなのが気に入らないからってお年寄りを殺してどうする? あたしなんか厭がらせで大事なMEMO隠されたりとかしょっちゅうだったよ。やったのは、年配の意地悪ナース。

そんな意地悪ナースでも、さすがに患者サンの薬や点滴には手を出さなかった。

そこまで墜ちてどうする!?

その一方、高齢者の命についてもちょっと考えたので後述する。が、とりあえず高齢者といえば「みんなの介護」なので、また見てみた。

このサイト、しばらく見ないでいると、どんどん内容が新しくなっている。「賢人論。」も、どんどん次の人が登場して、いろいろ力強く主張している。今は高須クリニック社長だ。

高齢者にこそ整形美容をすすめるという発想は、「みんなの介護」で何度も上がっているGDPとか労働生産性という意味からも、ナイスアイデアじゃなかろうか。

整形美容がさほど好意的に思われていない日本だけれど、高齢者がやるぶんには、これから子どもが生まれるわけでもないし、「親からもらった顔に傷をつけるなんて」という批難も今更関係ないだろうし、本人も顔を変えて別人の人生を歩みだせて、一粒で二度おいしい人生になって、グッドじゃないか?と思った。

(→別人ってほどじゃなく若返る程度でも)

ここらへん、高齢者だから、老人だからという先入観は捨ててみたいところだ。

一方やまもといちろうゼミ第8回は、「労働生産性」という言葉を中心にすえた難しい内容。以前から当方、<高齢者の介護が何かを「生産」などするはずはないのに、どうして「生産性」「生産性」というのか??>と、不思議だった。

これを読んで(といえるほど理解していないが)、その理由は「計算方法」による?のと、経済や労働の指標?のようだと分かった。

ハイライトはふたつある。

  1. 実は日本の製造業は世界でもトップの労働生産性を誇っている
  2. 介護報酬太りをした社会福祉法人の問題

一方で、慶應義塾大学の土居丈朗教授が説明するように、介護報酬太りをした”社会福祉法人の内部留保問題”があり、国家が老人を助けるために介護に資金を拠出しても、肝心の社会福祉法人が介護職の待遇改善にお金を使わず内部留保や別枠投資に資金を投じてしまうと意味がないわけです。

一つ目のハイライトはめでたい話なのと意外(わたしには)な話だったので、本文を読んでいただくとして、二個目はひどい

関連したことで前回の賢人論。で高橋氏 も、

高橋 少なくとも、私がやっていた年金の話で言うと、厚生労働省の年金のアクチュアリーが言っていることはそれほど間違いではありません。将来の人口動態を予測しながら、5年に1回ずつ変えていけるんです。これと同じようなやり方を介護保険や医療保険でやっているかというと、私は介護や医療は専門外だから詳しくはわからないけれど、やっていないような気がするけどね。だから、けっこういい加減な雰囲気で言っているんじゃないかと。

太字は当ブログ

「やってないような気がする」と、聞き捨てならないことを喋っていた。

40才になると毎月取られことになる介護保険料。今後は若者からも徴収しないといけなくなりそうと、当の高橋氏も言ってるわけだけど、それの管理が「年金数理」に基づいたちゃんとした専門的ものではないズサンなもののうえに、「内部留保や別枠投資に資金を投じて」(こっちはやまもとソース)いる、というのだから、許しがたい。

これについて高橋氏は「保険である以上は、独立した第三者が介護保険料を計算する仕組みを作るべき」と提案している。

その一方やまもと氏は、その話には自分で言っててさして興味ないみたいで、サラっと流されているから、ほんとうに言いたい事は何なのか?

誤解を恐れずに言うと、一般論として福祉事業は、社会的に富を生み出すことの少ない産業です

つまり、氏が言いたいのは、介護はもっと手を抜いてもいい、という方向なのか、あるいは、「安くて高品質のサービスを受けるの当然」と思っている日本人のサービス観への批判なのか?

たしかに、日本はチップってないし。
アメリカのレストランの場合、料理の値段の15から20%をウェイトレスにチップとして払うみたいだし。

高齢者というのは、すでにして90年も100年も十分に生きた方である以上、<「命」を大事に>はもちろん正しいのだけど減価償却しきった命といったら物品みたいでナンだけど、難病を抱えた人や障害者という軸とは別枠で考えてもいいのではないか‥‥

 

あるいはなんか創意工夫する余地も、必ずあるはずだ。(上の美容整形もその一つ)

介護する方、される方、両方にとって良い何か。

 

 

 

 

 


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