Googleストリートビューとかわたしの日々が混ざって、雑多に

傑作なTシャツ(参照)をみつけてなごんだけども、それでも怒りが収まらないのはどうしたものだろう。
せめてもの救いは、批判的な意見がちゃんと多数出てきていることだ。
しかもわたしなどの書く感情的なものより、ずっとロジカルかつクールなものが。
もとよりわたしとて、「いつラブホから出てくるところにgoogleカーに出くわし撮影されるか分らなくて不安」という理由で、嫌悪感を持ったわけではない。わたしの生活および人生は、きわめて残念至極なことではあるがラブホとは縁がない。
ラブホに限らず、いたって常識的な小市民であるから、道端で人に見られて不都合なスチャラカ&アジャパー&スーダラ節な姿をさらす心配も限りなく少ない。
それにうちは賃貸マンションの上の階だから、一戸建て住居の玄関先にgoogleカーが来て中を盗撮されるなんてこともない。
(プライベイトが侵される不安は、よくよく考えれば確かにあるし、一戸建ての人や現在秘めた恋に生きる人など多数いるだろうから、わたしの事情ばかりは言っていられないし、あたかも道徳律をgoogleという一企業に強制されること事態が不快なので、それはそれで検証するとして)
どうしてgoogleはそこまで好き勝手にやりまくれるの? という強大な権力への嫌悪と反発というのが、わたしにとっての一番適当な理由だ。


しかしこれとて、気持ちや考えの持って行き様は、いくつかある。
「反権力など今どき古い」「googleを権力と考えるのが間違い」「googleが関心あるのは一個人のプライベイトなんかではない」「googleには悪意はないんだよ、もっとgoogleとgoogleが作る未来を信頼しようよ」などなど
最後の考え方には、惹かれるものがないわけではない。
それ以前に、もはやgoogleなしの生活はあり得ないではないか。
ここ数日間、googleがとことん不快になって、googleの提供するサービスを相当削除した。
(googleニュースへのリンクやgoogleのWEB管理用ツールなど)
検索するのも、金輪際googleを使うまいと思って、yahooを標準設定にしたくらいだ。
ところがところが、このyahooの使えないことったら、話にならない。
誰だよ? こんなヘボヘボエンジン作ったの!!!??(※※※※)
あまりにも使えずストレスがたまるので、仕方なくまたgoogleを使っている。
こんな風に、結局googleで検索するしかなくなると改めて、googleがストックしつづける情報は、google側から見たらそれはどんな光景だろうかと。検索用のキーワードは、断片的だったり最長でも数個の単語の組み合わせに過ぎないとしても、それが世界中から集まって集まって集まりつづければ、量も質も多様にして膨大な、一個人の想像をはるかに超えたものすごい情報が溜め込まれているはずだ。
そんな広大無辺を手に入れたgoogle社にしてみれば、路上でさらされる一個人の顔だの行状などは、取り合うのも馬鹿馬鹿しいものだろう。
☆ ☆ ☆ ☆
こんな話はしていいのか分らないが、わたしの仕事はせいしん科の下働き。
昨日もも仕事をやってきたわけだが、みずからビルから飛び降りて腰椎骨折したくせに、まだ歩いて外へ歩こうとするため、手足を縛られている方がいる。これは「拘束」といって、さまざまな法律上の手続きを踏んで行われている。
「拘束」は、最大の人権蹂躙。
いくら正当な理由があるとはいっても、決してその場の成り行きと勝手な判断で行われてはならないのだ。
そのため、拘束の指示を出す資格を持つせいしん科の「指定医」の指示で行われている。
腰椎の骨折の安静度はかなり高い。というか、絶対安静だ。普通に整形外科に入院している方ならちゃんと安静を守るだろうが、その方はそれができなくてサジを投げられ、うちの病院に来た。
まったく、この病院が最後の砦なんだから、言うことを聞いて安静にしていろっちゅうの。
と、わたしなどは当然思う。
しかし、その方は必ずしもそうは思っていない。
入院していたくないのである。
安静を守らないと一生歩けなくなる、といくら言っても、その方にとっては嘘か単なる脅し。
というより、一生歩けなくなっても構わないと思っている。
その方は、昨年あたり子宝に恵まれ男児を出産している。そのことがとても嬉しいらしく、嬉しさのあまり「何もかもいいことばかりではバチがあたる。あの子に恵まれたくらいだから、歩けなくなるくらいでちょうどいい」
などという。
それを聞いた時わたしは、一瞬考え込んでとっさに何も答えられなかった。
満更わからなくも無い。わからなくもないのだ。しかし。
そんな彼女独自の価値観と人生全般の勘定感覚や縁起担ぎ、そして募るイライラ感や、もとから持っているせいしん科系の疾患から、ともかく退院したくてたまらない、ということだ。
彼女の入院は夫の同意があるため成り立っている。しかし、それでもどうしても本人が退院したく、そして病院のやっていることが理不尽だと感じる場合、彼女には各種人権を守る役所に電話をかけ救済を求める権利がある。
思えばしょせん、医療などというのは、その時代時代の多数派や力の強い者の論理で便宜上導き出された、その時代限定のベターな答えでしかない。絶対正しいなんてことは誰にも言えないし、事実、せいしん科の歴史に限定して考えても、きわめて問題の多いことをやりつづけてきた。そこらを改良に改良を重ねて現在があるのであるが、それでも、そして本人を守る理由であっても、ひょっとしてひょっとしたら、その判断はどこかに間違い、嘘、誤魔化し、悪意があるかもしれない。
少なくとも、絶対に正しいとは限らない可能性は、常に残っている。
と考えれば、最後の最後に何らかの、外部へつながる手段は彼女の手に残っていなくてはならない。
☆ ☆ ☆ ☆
しかしそれで彼女が電話をできたとしても、「みずから飛び降りて腰の骨を折ったけど、退院したい」という話のイントロ部分を聞いただけで、かなり即座に相手は答えを内内で出してしまう気がする。現代という時代が出したベターな答え(医学的な常識判断)を思えば、何はともあれ、数ヶ月間は骨の治療に優先的に取り組むべき、と。
彼女とて、実はそれが分っている。だから、携帯を使って電話したことはしたが、うまく掛けられず、いざとなると弱気になってやっぱりいいや、ということになってしまった。
つまるところ、ワレワレは正しいのだ。
現代医学と、人の心と行動で成しうる、かなり最高のことを、誠意をもって彼女に対して行っているはずだ。
しかし、だからといって、外部への連絡手段は、やはりあった方がいい、というか、絶対にあるべき。
こっちは正しい正しい、なんて思っているうちに人はどう道を踏み外すか分らない。
彼女の我儘にガマンしきれず、カンゴが適当にならないとも断言できない。
わたしもやばいが、わたしよりやばいAとかBとかいる。あいつら短気だし。
☆ ☆ ☆ ☆
googleストリートビューに関しては、google社という巨大企業に対して、市民として意見していく、という方法がひとつある。
↑これが一番、きっと確かな方法。
google社はあまりにも巨大かつ独占的な大企業になっている以上、このまま放置していいのか、ということで。
もうひとつ、この一神教に基づいた拘束状況から脱出できそうな道として、google社に勝つ誰かが現れる、というのがある。
現れてくれるかどうか分らないが、現れてほしい。
googleは被リンク数の多寡からサイト価値を測りインデックス化していく、という方法を取り、その精度の高さから圧倒的に支持され普及していった。
googleに対抗しうるものとしてどういう方法があるのか、技術的なことはわたしには不明ながら、優れた検索エンジンを誰かが出してくれるなら、もうgoogleなんか使わずにすむ。
googleはじめ通常の検索エンジンは言葉を入れなくてはならないが、言葉以外のイメージ的なものからの検索とか、音的なものからの検索とか、そういうの。
だいたい文章の読み書きが好きな人間なんて、全人類の一割もいないだろう。現在の検索の形からして、かなり無理があるのだ。
(それでも自分は好きだから、その一割が増えて好きでない文章の読み書きを好きにさせてくれるエンジンができればそれが一番いい)
☆ ☆ ☆ ☆
ただそうなった時に、google社はすぐに莫大な金で買収してかかるから、明確にgoogleに吸収されない意志を持った人物(集団、組織、会社)でなくてはならない。そのためには、周囲の人間も市民の立場からフォロー&サポートする気を持っていないと。
ちなみにわたしは先日サマージャンボ宝くじを買ったので、前後賞合わせて3億円当たっているかもしれない。
10枚も買ったので、買わないよりずっと高確率で当たっている(はず)。
もしも当たっていたら、そのうちの2億円は、その候補となる人物に寄附してもいい、とすら思っている。
(前金として5000万円。成功したら1億5000万円)
それくらい、googleの寡占する世界に疑問を持っている。
あともうひとつ不安なのは、もしそんな人物が現れたときに、googlebotがその人物の開発した検索robotの妨害工作をするのじゃないか、という懸念だ。不可視なサイバー空間で攻撃や爆破をしかけ、検索ページに辿り着く前に、バキューンとかドカーンとかやるのではと、気が気でならない。思えば1982年のCG使用の先駆的SF映画『TRON』が、そんなような話だった。
サイバーな空間で起きる紛争だったら、誰もNEWSにもできないだろう。
あーどうするgooglebotじゃないbotくん!!
☆ ☆ ☆ ☆
こんな風にいろいろ文章を書いていくことにも、かつては、わたしみたいな一般人の書いたものでも、googlebotがみつけてくれる、という祝福された感じがあったものだが、今はなんだかそれもなくなり、寂しい限りだ…
TRONTRON

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※※※※そんでも使っているうちに多少精度が上がった気がしたのは、気のせいか

投稿者 sukima