ハケンについて、ナカマについて☆part4

最近変なニュースばかりで気分が悪いので具体的に書く気がしない
もともと「変なニュース」を取り上げ、同時に日本マスコミの腐れぶりを弾劾してきたtakaokunさんが気分が悪くなるくらいに「変なニュース」とは。
いったいそれはどんなニュースなのか。
と思ったらこれは確かに変。

逮捕男性「警察に押し倒された」 首相私邸見学ツアー
2008年11月13日(木) 共同通信社
 麻生太郎首相の私邸に向けて無許可デモをしたなどとして、東京都公安条例違反容疑などで警視庁に現行犯逮捕された3人のうち、会社員の男性(27)ら2人が13日、国会内で記者会見し「気付いたら警察官に押し倒されていた。強引なことをされた」と不当性を訴えた。
 男性らが逮捕されたのは、10月26日の「麻生首相のお宅拝見」ツアーに参加した際。男性は「警察が襲いかかってくるとは思わなかった」と話し、公務執行妨害容疑で逮捕された30代の男性も「気が付いたら捕まっていた」と述べた。3人は今月6日に処分保留のまま釈放された。

麻生首相宅見学ツアー:フリーター労組ら「暴行しておらず不法逮捕」と会見 /東京
2008年10月28日
 麻生太郎首相の自宅見学ツアーを行っていた若者3人が都公安条例違反(無届け集会)、公務執行妨害容疑で逮捕された事件で、ツアーを企画したフリーター全般労組(清水直子委員長)などは27日、都内で会見を開き「暴行はしておらず不当逮捕だ」と訴えた。
 会見では、主催者側が撮影した逮捕時の映像を上映し、警察が発表した逮捕者が暴行した事実がなかったことやデモや集会ではなかったことを説明した。
 清水委員長は「拡声機も使わず、肉声で話をしながら麻生宅に向かっただけ。事前にデモではないと、警察の了解も得ており逮捕は不当だ。首相の豪邸を見て、格差と貧困をリアルに実感することが目的だった」と話した。逮捕された3人は全員フリーターだという。
 ツアーに参加していた作家の雨宮処凛さんは「ワーキングプアの自分らの状況に異議を申し立てただけで、逮捕されるとは信じられない」と述べた。【東海林智】
〔都内版〕
毎日新聞 2008年10月28日 地方版

これは11月5日に当シーサーブログでもちょっと取り上げた、26日の渋谷で起きた麻生邸見学歩行の一件だ。
この件は、雨宮氏のブログにも成り行きが書いてある。
「権力」が、今までカメレオンのように色彩を背景に似せていたものが、ここへきて色鮮やかにグオンと前景に見えてきた気がする。
そういえば、つい先日池袋に行ったら、路上で音楽をやっている2人組に警察が関わって、表情こそ笑顔で友好的だけど警察が声をかけたらそれは「尋問」みたいなものであるから、その2人組と、そのまた隣にいた2人組みは「やばい」とばかり音楽の道具をたたんでしまった。
路上でパフォーマンスすることもダメなのか。
どうしてダメなのか。
路上のパフォーマンスを楽しむ自由は日本国にはないのか。
腹立たしい。
日本にほんとうの自由と豊かな文化を根付かせるための具体的な政策

自由市場経済は多数決原理で動いています。
たくさんの人間に価値を評価されないと、なかなかお金を得られません。
そして単純な多数決原理だと、通にしか分からないような
繊細な日本語文章を生み出せる可能性のある文化の担い手には
じゅうぶんなお金が回らず、
彼らは収入を確保するために走り回るワーキングプア状態になりかねず、
実質的に文化を創造する自由を奪われてしまうのです。

弱肉強食を生き抜き、自由市場経済の中、多を勝ち取ってお金をたくさん得る。
そういう生き方を好む人や、適性のある人はそれでいいとしても、そんな人ばかりではないうえに、第一、そのような生き方の人間では到達しえない境地というのがありそうだ。
ここの例でいう「繊細な味付けの料理人」もしくは「ゴロツキ」など。
やはり、何より懸念するのは、「じゅうぶんなお金が回らず、収入を確保するために走り回るワーキングプア」となり、他のことが何もできず、若者らの命が削られていくことだ。
本当なら、旅行をしたいとか家を持ちたいなどの理由でものすごく金をたくさん得たい人が休み少なく働き、そうでない人は、最低限の労働時間で最低限暮らせるだけの金を得、確保した時間で文化活動なりなんなりをする。という状態が望ましい。
やや話は逸れるが、学校教育の中に何が抜けているかといって、「税金教育」「年金教育」がまるでない。
きちんと教えないから、大人になってもその重要性が分らず、なんとか払わずにすまそうと考えるか、税金を払うのを損だと感じるようになる。
いったい、このことによってどんなデメリットがあるかというと、「社会の一員として自覚がもてない」のは言うに及ばす、そこから派生して「政治への無関心」へといたり、税金がどう使われているのか監視するのを怠り、政治家や官僚の不正に対しても怒ることができず、結果自分達が暮らしづらい世の中にしてしまう。
そればかりではない。
税金は、払わないですむということはないため、また、膨大な利子がつくため、少し滞納していると絶望的なまでの高額になっていき、それが毎年毎年累々とつもり、とんでもない額になる。
こうやって、その人は、国および自治体によって脅迫されつづける人生に堕ちていく。
どうしてくれるんだ? 
知り合いの2ちゃんねらーのトモミにそのことを言うと
「日教組の陰謀だよ。日教組は革命のことしか教えなかったからさ!!」
などとのたまっていた。まったく2ちゃんねらー(とくにトモミ)は二言目には日教組である。
わたしは日教組について未調査段階なのでよくわからない。
ただわたしのカンではそういうことではないと思う。
教育の世界では、子どもは大きくなったらどっちにしろ会社員か公務員になる。なれば税金も年金も天引きであるから、わざわざ教える必要はないと思っているのだ。
そこが間違っている。
会社員にならず、自由業、自営業になろうとも、納税はしなければならない。
ということを、ちゃんと教えるべきなのだ。
このことは逆に言えば、自由業、自営業という生き方もひとつの立派な生き方であることを、間接的に教えることにつながる。それが大事だ。
そのことが、非正規雇用もひとつの生き方であると認めることにつながるかと思う。
正社員ばかりが納税するわけではなく、正社員ばかりが認められていいわけではないのだ。
ところで、分裂勘違い氏の言うことには若干のムリがある。
ワーキングプアにならずにすんだ若者が文化活動を行えたとしても、「日本文化の担い手」になれるとは限らない、ということだ。
つまり、繊細な味付けの料理を作る優れた料理人になれるのは、ほんのひと握りしかいない。
繊細な味付けの優れた料亭の料理は、多数派には理解できないとしても、優れた味覚の持ち主には理解され賞味されるので、単価を上げていけばいいしステイタスも発生するので、それなりにうまく回転する。
しかし、多くの料理人志望は、そういう味には到達しない。
煮ても焼いても喰えない味の料理ばっか。
「もうやめな料理なんて。別にマックでいいよ。マック美味しいじゃん?」と説得しても聞き入れない。
POSSE–POSSEは、労働相談を中心に、若者の「働くこと」に関する様々な問題に取り組むNPOです。
ポッセは、なんか頼もしい。うれしい。
けど、なんか難しすぎる気もするけど、大丈夫だろうか。
POSSEという雑誌も、ハイレベルすぎて肝心のワーキングプアが読むのかが不安になる。
それ以前にわたしが読めるのか不安になる。
ワーキングプアの反対は、ワーキングリッチでありこそすれ、ワーキングインテリジェントではないのではないだろうか。
アンチ富裕層的になることで、金よりも価値のある知性というもので勝負している印象があるわけであるが。
むろんわたしは結婚相手としてなら、富裕層の馬鹿と、ド貧乏の知性あふれるイケメンだったら、後者を選ぶわけであるが。(イケメンは余計)
—->>>>>>>この項、続く