民主党に有権者の怒りと落胆の声・・クロヤギさんが食べちゃったから届いてない《後日談あり》

hosono.jpgマル激トーク・オン・ディマンド 第483回(2010年07月17日)
民主党に有権者の怒りと落胆の声は届いているか
ゲスト:細野豪志氏(民主党幹事長代理)
あまり見るの気が進まなかったけど、ネタにも詰まったことだし視聴してみた。
……見たらこの細野さんの言っていること、8割がた単なる言い訳で、コメント欄にもあった「こんなつまらない回はない」「500円とられてまでこんな話を聞かにゃならんとは」に100%同感だ。
あと「細野さんは政治家というよりまるで官僚のよう」というのも同感。わたしも、あの人には政治家という印象を受けなかった。あの人には負けた悔しさがぜんぜん滲んでいない。もとより言い訳の内容なら聞くまでもなく分かっていることだ。要するに官僚、公務員の築いたシステム、人間関係、慣習、作法、思考法の壁に取り囲まれ、手も足も出なかった、ということで、それ以上でも以下でもない。
よーーするに負けたということ。
神保さんてのは品がいいから「こういっちゃいけないけど」とか言っていたけど、いけないもなにも、まもうごとなく細野豪志は負けた!!
負け犬の気分をもっとちゃんと噛みしめたらどうなんだろう。
その負けた理由のひとつは、宮台氏が言うように、明確な理念を立ち上げてそれで引っ張っていく力がなかったことが大きいんだろうきっと。
で、なぜそういう理念がもてないのか、ってことは聞いてくれない(聞いてたかもしれないけど、答えていない)のでナゾのままだけど、つまり、理念を明確に言って、横から非難されるのがイヤなんでしょう。だから全部あいまいなままにして、なおかつ既得権益者の利益を損なうことはさらに言わないでいれば、なんとなく有利に働いてくれるよねーーという他力本願混じりの作戦なんでしょう。
そういうの、どうなんだろう?
言葉で明確にすると攻撃されるから言わないで置いて、そのままなんとなく進めていくっていう手法は?
それはそれで、日本的だから良いじゃないって考えなのだろうか?
いくら考えても、それはムリな話だと思う。いくら日本人が言葉で明確にするの好きでない国民だとしても(仮に、だけど)、こうまで人々の考え方、生活様式、レベルが違ってきたら、何も言わないですませられるわけがない。ここらへん、政治家のイロハのイなのでは?※
一応、細野氏がまるっきりダメ男というわけでもなさそうなのは、農業問題のことを語ったあたりで、そこらは得意分野なのか生き生きした血が多少通ったような気がする。
あと、聞かれてやっと答えた自分の考え、という面ではあるけれど、日本が属するのは欧米なのか、東アジアなのかというあたり。
当たり前だけど、どんな理念を出そうと、反対や野次、批判、もしくは罵詈雑言ってやってくるわけで(実際、「東アジア」と答えたらもう野次が飛んでいるコメ欄)、それらを事前にキャッチしつつ、なおかつそれらを分析しつつ、柔軟に消化しつつ、無用な対立は上手に避けつつ、ちゃんとしたことを言ってほしいよね。
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しかし悪口ってわけではなく、この場所に宮台氏が出て来る意味あるのかなって思っちゃう。
2対1になったら、ある意味ズルじゃん?
最初の時みたいに、神保さんと細野さんの1対1の差しの勝負の方が、番組として味が出たし、面白い緊張感があったと思う。ところが今回宮台氏が現れると神保さんはすっかり安心しきって、本来の出せるはずの緊迫感を失っているし、しかも、対峙する側の細野さんまで「あ、このおっさん、うまくまとめてくれるんだな」って安心モードに入ってボンヤリって、それ違うでしょ!!って思った。(まーあたしの場合、画像なしバージョンで聞いているから顔は緊張してたのかもしれないけど)
宮台氏はあとで「解説者」なり「コメンテーター」なり「ナビゲーター」として別枠で出てきて、カメラに向かって喋ればいいんでないかなぁ。一応ちゃんと参考になることは言っているんだしさ。