「北朝鮮収容所から家族を救いたい」。収容所に2万人
ひどく胸いたむ、呉さんの話し、知った。
少しでも広めたい
朝日ニュースター「ニュースの深層」。7日のテーマ
9/7(水)北朝鮮収容所から家族を救いたい
ゲスト:呉吉男(脱北者・経済学者)
宋允復(「NO FENCE」事務局長)
司 会:土井香苗(ヒューマン・ライツ・ウォッチ東京ディレクター)1986年、北朝鮮工作員により、北朝鮮に入国し、
1992年に脱北した呉吉男(オ・ギルナム)氏が
初めてメディアに登場します。
呉氏の数奇な人生と、
北朝鮮の収容所に入れられてしまった
家族への思いを聞きます。
今日のゲスト呉吉男氏は、本来は韓国人。奥さんもそう。
若き日の両者はドイツにて知り合い結婚、ふたりの娘をもうけた。
そこまでは良かったが、ドイツでの呉吉男氏は経済学を学んだものの経済的に困窮していた。さらに交通事故にあってその治療費もままならなかった。そんな時、北朝鮮人の工作員に出会い、北朝鮮に行けば職を優遇する、などもちかけられた。呉吉男氏はまんまと騙されその気になっていった。妻は北朝鮮に行くことは大反対であったが、結局は夫の説得に負けた。
家族で北朝鮮に渡った後もいろいろあったのであるが、夫妻は北朝鮮の思い通りに動かなかったため、申さん(奥さん)と2人の娘は1987年末、政治犯収容所「燿徳(ヨドク)収容所」に収監された。
以来、家族を取り戻すためのいかなる働きかけにも北朝鮮は応じないため、現在もまだ収容所の中にいる。
北朝鮮は同様に政治犯を2万人収容しているという。
朝の5時起床、6時から21時まで強制労働に従事させているという。
もちろん、栄養状態は劣悪だ。
最後に、呉吉男氏は言う。
北朝鮮の収容所のことは、その存在を確かに証明するような証拠がなかなかにないために、「ない」ことにされているという。
ないのではなく、「ある」のだと知ってもらいたい。
収容所に入れられた「あわれな母子」のことも、知ってもらいたい。