激論!暴力団排除条例と社会の安全(朝生)
24日に、原田信助さんママのツイートで見た
【元道警方面本部長 原田宏二氏 テレ朝「朝生」ご出演のお知らせ!】今夜25:25-28:25 テーマは「激論!暴力団排除条例と社会の安全」です。可能でしたら、ぜひご覧くださいませ。
…ということで、録画しておいて見た。→ 該当する朝生のページ
番組進行: 渡辺宜嗣(テレビ朝日アナウンサー)、村上祐子(テレビ朝日アナウンサー)
司会: 田原 総一朗
パネリスト: 平沢勝栄(自民党・衆議院議員、元警察官僚)
青木理(ジャーナリスト)
石原伸司(作家、通称「夜回り組長」)
江川紹子(ジャーナリスト)
小沢遼子(評論家)
小野義雄(元産経新聞警視庁・警察庁担当記者)
木村三浩(一水会代表)
古賀一馬(元警視庁刑事、調査会社副代表)
原田宏二(元北海道警察警視長)
三井義廣(弁護士、元日弁連民暴委員会委員長)
宮崎学(作家)
上のパネリスト紹介、まるまる朝生ページからコピペしたものだけど、こっからして変。他の皆さんは五十音順なのに、どうして平沢勝栄が別格でトップにいるわけ? 第一この人「野党」ですから!!もうあんた関係ないでしょ?いつまで警察機構の代理人みたいな顔しているの?? しかもこいつの声のうるさいことうるさいこと、せっかく江川紹子さんが発言しているのにいちいちと遮ること無限回。誰かあいつの口に絆創膏貼ってくれ!!って何度胸の中で叫んだかしれない。
そんなだからイライラもあったけど最後まで見れたし、しかもうちの娘っこも一緒に見て(別に見るよう強制したわけではない)「おもしろいね」とか言っていた。
★警視庁による暴力団排除条例のページ
10月1日から施行の「暴力団排除条例」については上記サイトにPDFファイルあり。
条例は、要約すると暴力団員と知っていて交際するな、とかそういう事が書いてある。
原田氏に言わせれば、警察は10年周期で、対暴力団のための条例?を作っていて、前回は「銃器対策課」の設置などあったが、結局は効を奏していない。今回は、市民の側に網をかけた。
「市民が大迷惑。」という意見も多数あがり、しかし平沢勝栄に言わせれば「みんなの要望で作ったんだぞ、何をいうか」となる。それに対して「そんな要望はないない」と打ち消されたりしていた。
青木氏は「誰それと付き合うななどと、私的な交際に公権力が口を出すというのはあってはならない」的に強い不快感を示し、警察の権限がどんどんと拡大の一途をたどっていることを指摘していた。
一方、小野氏や平沢勝栄氏に言わせれば、警察の権力は今でも弱くて、「盗聴法」なんか文句ばかり言われてまともに使えないとのことで、現在の傍受法?では、何分か傍受したら何分かストップするなど、「不便」でたまらないものらしい。
なんだかその姿、想像するだけで笑うけど。
一方、暴力団被害者の弁護にあたる三井氏に言わせれば、「暴力団を撲滅する、という立場にたつのか? 立たないとダメでしょ」となる。実際に被害にあった、罪もない一市民が暴力団員に殺されたとなればこれはもう、反論の余地なく暴力団撲滅!!という気持ちになる。
一方、暴力団を壊滅すれば、今は統制がとれている組員が何をし始めるか分からない怖さを指摘するのは、元やくざにして現在は作家の石原氏だ。
石原氏は夜回り活動で、やくざに身売りされそうになった女子中学生ふたりを救ったこともある。その女子中学生は、石原氏が警察に冤罪かけられそうになった時、「石原さんはそんな人じゃないよ!!」と今度は逆に救ってくれたそうだ。
石原氏も、あるいは宮崎氏も原田氏も、もっと人間的な捜査をと言っているようだった。
なにせ、銃器対策を強め、拳銃摘発数を競わせた時ですら暴力団は弱くなっていない。
捜査費をきちんと捜査員に出して、ちゃんと情報収集させることができれば…と言っているように感じた。
そうすると暴力団員(といっても、正式な組員ではなく最近は準組員の方が多いらしいのだが。やくざの世界にも非正規雇用みたいのがあるのだろうか)と、ちゃんと付き合っていかなくてはならないかと思う。※
それを嫌忌して「あんなゴミのような奴らとは関わらない」というスタンスになったら、これはもうできないだろう。なにせ、そんな気持ちは相手にも伝わるから、情報を引き出すなど無理だ。
なぜ、暴力団はあるのか。もしくはなぜ暴力団員になって行くのか。好きこのんでなって行くとは思えない。
ここらあたりの、“大きなピクチャー”を描けなければ、警察の対暴力団捜査は、結局はまた行き詰まるのではないか。
☆ ☆ ☆
『恥知らず』他警察の闇を書いた本を読んだ人なら、切り込むべき先が、
警察の金、警察の体質、警察トップの人間(キャリア官僚)、天下り、ノルマ制、冤罪捏造体質、冤罪を作る罪、冤罪に対し反省せず謝らない体質…… だと考えただろう。
けれど、お題のせいか、なかなかそっちには向かわなかった。
※警察のそういう捜査に対してマスコミも、すぐに「癒着」とか騒ぎ出すなど、タチが悪いらしい。
平沢勝栄が言っていたことだから、本当かどうかは不明だけど