【紹介】2011年1月の小沢一郎インタビュー(岩上メルマガより)

前回の続きです

岩上氏の

直近の29号から31号は、こういうものだった。

岩上安身のIWJ特報
自由報道協会設立前夜
2011.1.17 小沢一郎元民主党代表との懇談会、全記録

届いたのは、4月10、12、13日の三日間で前編・中編・後編。しかし内容が2011年1月のインタビューであったことと、「また小沢さんかぁ」という気持ちから、読むのが遅くなった。何せ当方自慢じゃないが、小沢インタビューなら動画、テキストともに相当に摂取して満腹に近いし、小沢氏の場合ブレがないため、大きなインタビューを一個みておけば、あとはさほど違いがあるわけではない。

のだけれど、このインタビューでは、他で語っていないいくつかの興味深い事柄をとつとつと語っていて面白かった。有料メルマガなので引用は最小限にしないといけないながら、判決無罪後の今も、新聞テレビはまたまた悪意に満ちた報道をしているらしいので、その理由も拾いつつここにちょっとだけ紹介したい。(ほんとーにチョットだけ)

中国の言論

岩上「中国は今、全土でテレビのチャンネルが3,000チャンネルあるそうです。だから、向こうは一党独裁だとか、情報管理された統制国家だなどと言っていても、情報の多様性とか、日本をはるかに上回ってしまっています」

小沢「はい」

岩上「3,000チャンネルって、もの凄いことですよね」

小沢「だから、統制が不可能になってきてるんです、段々」

岩上「それから見ると、日本は本当に独裁国並みですよ」

小沢「独占ですから」

memo: 中国、そういう事らしい。
この話しの前は対米交渉について。参照3-3 新報道2001 小沢一郎 – デイリーモーション動画
アメリカはいつも日本に対して無茶苦茶な要求を平気でしてくるという。しかし日本は「結局それを許してしまう」。小沢氏は、役人でも政治家でもどうしようもなくなった政治問題になったものだけ、対米交渉の席に行くことになるらしい。

まず国民が…

江川「ひとつは、検察に、どこをどう変えて欲しいのか。ご自身の経験からどう思っていらっしゃるか…」

小沢「制度論と同時に、国民が『民主主義』というものを、もっと理解しなければダメです。要するに、検察が、たとえば恣意的に政治家を狙おうとしたら、何でもケチを付けられる。立小便でも逮捕できる、という話になるわけですが、これは、民主主義が危ういんですよ。そういう認識を、マスコミが持たないところが問題。僕だから、これで頑張ってるんですよ。他の人だったら、全部一発でアウトでしょう。半年ももたない。

 だからそれは結局、民主主義に対する認識の問題なんです。だから国民が、『これではだめじゃないか』と感じなければいけない。民主主義の基本は守れ、という認識に立たないと、他のことも全部そうですけど、お上支配は直らない」

memo:ここでは「だから国民が、『これではだめじゃないか』と感じなければいけない」
他のインタビューでも氏は、「国民レベル以上の政治家はあらわれない」という戒めというか警告というか叱責というかを、繰り返し発している。

ここ、重要

男性(発言者不明)「小沢先生から見て、何故、メディアはああなってしまうと思いますか?

小沢「それは、体制を守りたいから」

男性「クロスオーナーシップとか」

小沢「簡単なことで、旧体制、『アンシャンレジーム』の中で一番利権を持っているのは、既存のメディアだから。もしかして、その利権をなくすかもしれないという恐怖感が、彼らにはある。だから、『あいつ(小沢一郎氏のこと)だけは許すな』という…」

小沢「例えば、新聞も本もそうだけど、
再販(再販売価格維持制度)取っ払ってみたら、全部潰れてしまう。読売も朝日も、みんな潰れてしまう」

神保「あれ、閣議決定ですからね、再販って実はね。特殊指定で」

男性(発言者不明)「だから閣議で『やめる』と言ったら、それで終わりなんですよね」

小沢「それで終わりなんですよ。だからテレビも、入札にしてみればいい」

岩上「小沢さん、総理になったらやりますか?

小沢「***************

memo: (太字はsukima)***の部分はさすがに伏せ字にしておく。
新聞テレビの醜悪なまでの人権侵害であるオザワイチロー叩きは、こういう事が理由だとわかる。


sukima注:***の部分を知りたい方は岩上安身のIWJ特報!を購読のこと。購読月は無料
ただあえて知らなくても、要旨は十分満たしている。

sukima脚注:アンシャン・レジームとは? 仏: Ancien régime、旧体制[1]、旧秩序、旧制度[2]のこと

新聞の政治部は、選挙の取材をしない

上杉「日本のマスコミの悪いところは、政治部と社会部が分かれてるじゃないですか。選挙は社会部じゃないですか」

小沢「あぁ、そう」

上杉「選挙は社会部。政治部は基本的に中央の指示。これの問題は、僕も秘書をやっていたときに経験しましたが、選挙になると急に社会部がやって来る。選挙って、まさにこうやって突き合わせて、直接国民の声を聞くことが大事じゃないですか。でも選挙は社会部の担当だから、戸別訪問の重要性が、政治部は分からないんです」

小沢「あれ、社会部なの?」

一同「政治部は選挙の取材、やってないんです」

小沢「あぁ、そう」

神保「それが問題なんです。選挙を知らないんですよ」

上杉「唯一の民主主義の原点なのに。それが政治部には分からない」

小沢「あぁ、そうか」

岩上「選挙運動を見下してる。『どぶ板』などと言って」

小沢「要するに、地方には政治部がいないからね」

男性(発言者不明)「よく上杉さんがおっしゃってたように、小沢さんが説明責任を果たしていないと言うけれども、小沢さんは地方で、個別訪問しながら説明している。そういう話を、中央は知らないわけです」

上杉「知らない。もともと選挙を知らない。選挙がどれだけ大変か知らないし」

畠山「すごい大変ですよね。選挙ね」

神保「政治部は、だからエリートなんですよ、東京にずっといればいいって感じだし」

上杉「選挙っていうのは、汚いものだ。要するに、政治には不要だっていう、『不要論』になっちゃう。政治部だと、みんな共通の報道になる。アメリカだって、『どぶ板』やりますからね。オバマ大統領だって」

小沢「そうそう。みんな『どぶ板』よ」

memo: 一体全体、何をやっているんだ日本の新聞は。アメリカのジャーナリズムだと、ずっと大統領選挙取材していた記者は、当選後ホワイトハウスに入れるそうだ。
何も外国と比較する気はないけど、日本の政治部が選挙を取材してないなんて、想像だにしなかった。ここ、たぶんあまり知られていないと思うので(というか小沢さんも知らなかった)( ..)φメモメモ

靖国問題、遺族会

 あと陳情ですけども、以前も、『靖国問題』について会見で質問しました。要するに、遺族会の方が一番若い人で、今、66歳なんです。その人たちが、天皇陛下が来られない、ということが、一番の悲しみなわけです。

 もともとA級戦犯が合祀されていないことを考えると、それを行政の立場から、政治がリーダーシップとって、そうした環境を作ることはすぐにできることじゃないかと思うのですが、それを何とか、早いところやっていただけないかな、と。菅総理でも誰がやってもいいんですけど」

小沢「いまの政権は無理でしょう。賛成じゃないだろうから」

上杉「小沢政権、もしくは誰か別の政権になれば……」

小沢「******************************」

田中「よく記者会見でお世話になった、日本インターネット新聞社の田中龍作です。小沢先生は自民党幹事長時代、十八番が****の『*******』でしたけれども、いまこそあの歌詞がぴったりだと思いませんか。『何から何まで****よ、**と**の絡み合い、どこに*の*がある』。いまこそそれがぴったりだと思いませんか。どうですか」

小沢「お**様は見ているから」

小川「じゃ、最後。小川裕夫と申します。実は小沢先生が、代表選の時に、築地とか墨田区の町工場に行かれた時、追いかけて写真を撮らせていただきました」

小沢「ああ、そうですか。向島の」

小川「はい。民主党の幹事長の時も、けっこう写真を撮らせていただきました。先ほどちょっと出たんですが、今回の菅政権の閣僚も、女性閣僚は蓮舫さんしかいらっしゃらないんですけれども、さっきも話題になりましたが、今後、小沢先生が活躍を期待している女性議員というのは沢山いますか?」

小沢「***」

小川「閣僚に1人しかいないので、ちょっと寂しいなという気もするんですけれども」

小沢「*********」

小川「*****************」

一同「*」

岩上「ご苦労さまでした」

memo: だんだん悪のりして*を乱用したりして。

他にも盛りだくさんで、対米交渉の舞台裏。
小沢氏が語る選挙の極意。←これ、面白い
今、一番見込みのある政治家。そして政治家の育て方

などなど、興味深いことたくさん語っている。
それに、後継の政治家を育てるのもちゃんとやっていると分かって安心した。

 

 

 

 

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  8. shina.jp/判決要旨全文