【れびゅう】SPEC / TBSドラマ総集編
正月にふたつのドラマをまとめて録画した。『ダブルフェイス』とこれだ。
ダブルフェイスの方は昨年から複数の人間が「ちょーーおもしろい、ぜったい再放送あったら見るべき」と激しくすすめてきたもの。その人らの説明によると「もとは台湾のテレビドラマなのをTBSとWOWWOWが共同制作で日本ドラマにしたやつで、やくざの組に潜入した刑事と、警察に潜入したやくざの話し」とのことだった。何だか面白そうだしそこまですすめてくれるならと、正月にTBS1で放映していたものを録画、まだ見てないので、これから楽しみに見るつもりだ。
それにひきかえ『SPEC』は誰もすすめてくれない。
どういうこったろ? こんなおもろいドラマ、ツブヤイターで知らなかったら遂に見ずじまいになるとこだったじゃないか。
(ツブヤイターはツイッターの劇中での名)
よくよく思い出すと、ツブヤイターで知ったわけじゃなくて、加瀬亮さんか、でなきゃ椎名桔平さんか、もしくは餃子の作り方を検索をしてかもしれない。ちなみに『SPEC』での椎名桔平さんは大変に面白い人だ。何回も死ぬんだけど、大丈夫、代わりはいくらでもいる役だからその度に復活してくれて、意外とこれが嬉しかった。
『SPEC』は広く言えば犯罪ドラマというか、刑事物である。
刑事物と言えば、うちはケーブルテレビに契約しているので、「FOX CRIME」というチャンネルで犯罪ドラマ・刑事ドラマは一日中見れる。
よくそんだけネタが浮かんでくるなあと感心するくらいあの手この手の趣向を凝らした犯罪と捜査方法、それに様々なタイプの刑事・探偵が事件を解決していく。ただし、殺しやレイプは当たり前に起き、残虐シーンも多く、血がしょっちゅう飛び散っている。
その「FOX CRIME」、うちの末次郎が大好きで、連続ドラマの場合はまめに録画しつつ最終話まで熱心に見ている。
怖がりのくせになんでそんなのを見るのか?
それで本人になんで見るのか、残酷シーンが多すぎるから見るのはやめるように忠告したところ、こんなことを答えてきた。
「殺しは最初に一回あるだけで後はもうないから平気だよーー それに犯罪ドラマはいかに人間が正しく生きなくてはいけないかを教えてくれるんだよ」
・・・・・なるほどおそうだったのか、末ちゃん賢い(^0^)/
確かに犯罪ドラマにおいては、殺された人間がいれば、その死を悲しむ人間や犯人を憎む人間がいる。そして犯人あるいは罪は決して許されることはなく、誰かがしつこく追求して事件を解決する。犯罪内容はいろいろあるが、基本のフォーマットに大きな違いはない。犯罪があっても「まあいいや」とばかり犯人を追い詰める人間がいなかったら文字通りお話にならない。そんなじゃドラマにならない。感動のカケラも生まれない。
がそれゆえにこそ、基本のフォーマット通りであるばかりで新奇なものがないと、たちまちウンザリ、見る気がしなくなってしまう。
そこで本題『SPEC』だが、メッチャ新奇!! 人間の脳みそが10%しか使われていない点に着目し、残り90%には未知の能力が蓄えられているという発想にたち、マァ昭和でいえば「超能力」とか「エスパー」の話しになるわけだが、そこを一枚も二枚も洗練させた新機軸で、往年の超能力ものを嗜好した人にとっては、餃子食べるときの当麻紗綾(主役)なみに「うまーーーー」と顔がとろけてほっぺたが落ちて顔がニコニコになってしまう。
でもって新奇なのは超能力だけではなくて、いくら犯罪があってもその記憶を誰かに消されたり書き換えられていたらどうすんだ?! とか、誰か時間を止められるのがいたらどんだけ犯人追い詰めても逃げられるじゃん!? とか、どんだけ人が一生懸命頑張っても、未来が見える人がいて未来が絶対だったらどうすんだ!? とかの難問を大枠にすえ、ドラマで冒険、ドラマで人体実験!! みたいなヤバイ造りになっているのである。
そこへ、やたらめったら演技のクオリティが高い瀬文さん(加瀬亮)と、棒っきれみたいな足と顔半分が隠れるウザすぎる髪の毛がいいすっね~な当麻(戸田恵梨香)のコンビが受ける。もう今年の正月は当麻の真似をして習字してそれを千切りまくろうかと思った。スーパーの書き初めコーナーでしばし立ち止まったもの。
ただ、R15じゃないかと思うエグイ描写もあるので自分的には閲覧注意だ。
死刑囚の首に縄まわすとこ(第2話)はクラ-と来たし、当麻の昔の事件回想シーンとか。
あと、冒頭のみならず人は相当死ぬので、末ちゃんは見ない方がいいかも。
(しかし当麻って変わった名字だけど、この→時宗 当麻山 無量光寺|神奈川県相模原市 なにやら妖しげなお寺からきたのだろうか・・・・)
ヨウチューブ参照
☆spec主題歌 〝波の行く先〟 – YouTube
☆SPEC ~メインテーマ – YouTube