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Andrew Macpherson

さっき子供部屋に転がっているのをみつけたL’Arc~en~Cielの「クリックド・シングル・ベスト13」のスコアブック。
その冒頭に載っているメンバーの写真は素晴らしい。

後付を見ると、フォトグラファーの欄にAndrew Macphersonと名前がある。外国の人ってことだ。どういう人なのだろう? さっそく検索してみると、Andrew Macpherson Photographsというサイトがあった。

トップページにいきなりU2があって、これは相当な大物写真家なのだろうと思った。

他にも女性、男性ともに有名人を大勢撮っているようだ。(やはりU2あとはダリル・ハンナの写真がいい)
正確で精密な写真という感じなのに、カメラの性能をアピールする写真などによくある明晰すぎる印象がなく柔らかい印象。
写真家の表現欲のような出過ぎたものは感じさせず、かといって、撮影された人物から感情なり個性なりを引き出し過ぎず、ひたすら表面の輪郭と感触が正確に伝わってくるかのごとく…

そういった人物写真を見た後だと、このフォトグラファーは風景だったらどう撮るのだろうと楽しみになる。VOYAGESの中の海の写真なんかどうだろう。DRIVE USAや。
わたしにはすばらしくよく感じる。
(だからといって、他の写真家と区別がつくのかというと、わたしにはそんな自信はないけど)

ちなみに最初に挙げた「クリックド・シングル・ベスト13」のメンバー写真は…

kenさん、タバコをふかしている横顔。寄る辺なく風に吹かれている風来坊ふう。
tetsuさん、あの愛らしいアイドル顔をきっちり半分見せて、あと半分は暗い影になって見えない。
ユッキーさんは手が写っていて、それがまた雄弁。なんだか撮影に照れているように見える。
そしてhydeさんは、Andrew Macphersonが「Oh, beatiful !」とか言いながら撮影したんじゃないか? それは挑発かもしれないし、素直にそう思ったのかもしれない。
hydeの表情には強い抵抗がある。Andrew Macphersonと正面切って火花を散らしている。彼がレンズを向けられて時々見せる、防御的なポーズを、Andrew Macphersonは許さなかったのだろう。
そのおかげで、こんな「美」が表われた。
見る者にとっては幸福。

ひょっとして、見る者にとっての幸福を追求するのがフォトグラファー?

わからないけど。