古本屋「開運堂」異聞
2005年3月2日
あれから何度も行っていて、今日も行ったのだが、遅くとも2月いっぱいで閉店って言ってた古本屋の開運堂が、3月に入ってもまだ営業している。
もともとこの前書いたおばちゃんは、開運堂の長年の雇われ店員で、開運堂にはあと2店舗、お仲間の古本屋がある。だから、もしうまくいけば他の2店舗から店員さんが店番に来てくれる可能性があり、そうなれば閉店しなくてもいいのだ、とおばちゃんは言っていた。
このことに関しおばちゃんは
もともとこの前書いたおばちゃんは、開運堂の長年の雇われ店員で、開運堂にはあと2店舗、お仲間の古本屋がある。だから、もしうまくいけば他の2店舗から店員さんが店番に来てくれる可能性があり、そうなれば閉店しなくてもいいのだ、とおばちゃんは言っていた。
このことに関しおばちゃんは
「でもね、今のバイトの子って、お客と口をききたがらないの。他の2店舗は駅前にあるから、客層も典型的に都市型で、どの本がどこにあるかも聞いてこない客ばかり。そこへ行くと、この店はフレンドリーっていうか、お客さんともお話したりするでしょう? それをね、みんな嫌がるの。だから誰も来たがらないのよーー」
と、なんだか、おばちゃんに話しかけたわたしの面目が丸つぶれみたいなこと言うので複雑な心境になったのだった。「だったら新しくバイト雇えばいいのでは?」と聞くと、「そうもいかないのよー」と、古本屋ってそんなに簡単じゃないの、と言うニュアンスだった。しかし、今日は若い男性が店番をしていたので、あれがきっと他から派遣された店番に違いない。
わたしはああいう話しを聞いていたので、間違ってもその店番の人に話しかける気はなく、あくまで超都会派の女を気取ってとりすましてレジに行くつもりだった。ここでヘタに話しかけて、「やっぱ田舎の店舗はオバサンに話しかけられてウザイ」とか思われ、本当に閉店になるのがイヤだったからだ。ええええ話しかけませんとも、あんたなんかに用ないわよ! と思いつつ。
そんなで超都会派を気取ったので疲れたが、目出度く古本を買えた。
それに、ひょっとしたら閉店にならずにすむかもー (この調子で誰も話しかけなかったら;)
何を買ったか? へんな本だよ。
岩波文庫の『ガリヴァー旅行記』だから…