沖縄の泡盛

ゆっくりさよならをとなえる (新潮文庫)

ゆっくりさよならをとなえる (新潮文庫)

今日は時々洗濯をしながら、川上弘美のエッセイ集を読んでいた。もともと小説中でも登場人物がよく酒を飲んでいるのだが、この人もなんだか酒ばかり飲んでいる人だ。酒と、酒肴がエッセイの中につぎつぎ出てきて、読んでいるうちわたしも無性に酒が飲みたくなった。といってもまだまだ昼間で、夕方にもならないうちから飲むのは抵抗がある。
しかし、エッセイでは、フラリと立ち寄った料理屋でごく当たり前に昼間でも飲んでいる。わたしの知り合いに、日曜日は朝からビールを飲むのだ、という人がいて、えーー 信じられなーい、まるでアル中! なんて大げさに驚いたことがあったが、別に珍しくもないことだったのかもしれない。

そんでまぁ、都合のいいことに、わたしの手元には酒があった。それもつよーいやつ。先週沖縄人の○○さんが帰省土産にくれたやつだ。泡盛といってアルコール度数が日本酒の13%、ビールの7%?、に比べ異様に高い30%のやつ。世間知の低いわたしはこのトシになるまで飲んだことがなかった。箱を見ると、「琉球泡盛古酒」と書いてあって、他にもれいれいしく色々書いてある。「この水は、弱アルカリ性で体にやさしい」「泡盛の仕込み水としては最高の水質」「幾年もの歳月を経た古酒」「琉球文化の薫りとも言うべき豊かな風味を持っています」「大切な人と、過ごす大切な時間に、お楽しみください」

ここまで言われると、いったいいつどんなシチュエーションで飲めばいいものか? と考えてしまっていたが、なんのことはない、それが今だ。大切な人なんか糞食らえ、飲みたい時に飲めばいいんである! ってなもんですっかり川上さんにのせられてフタを開けてしまった。

それで泡盛の飲み方だけど、もらった時に聞いたら「そのままが一番」とのことで、割って飲むものではないらしい。なのでわたしもストレートに、いきました。グビっと一口。喉がいたーヒリヒリ… と思ったのは最初だけで、あとはドンドン飲むのみ。味は、なんというか、いかにも「弱アルカリ」な感じがしましたね。
酒肴が何もないんで、途中で大黒屋にいってビビンバを買ってきた。泡盛にビビンバって合うと思う。エッセイでは蝦蛄とか蛸とかそら豆が多くでてきた。
あと、だいこんおろしにオクラを刻んだものを混ぜて食べると、ものすごく美味しいそうだ。
そうそう、と思いついて○○さんにメール。「(*^O^*)びみー!」みたいな。

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