美容院へ。アルバイト編

美容師サンになりたいという希望をもつ娘に、わたしの同僚が知り合いの美容師さんを紹介してくれて、今度からアルバイトできることになった。世間知の高いムトーちゃんに言わせれば「美容師なんてやめなよ。今美容院の数、コンビニと同じだけあるんだよ」となるのだけど。だいたいが、わたしの同僚からして美容師資格をもっているにも関わらず美容師の仕事には就いていないのである。拘束時間の長さや立ち仕事のつらさなどから、定着率がかなり低い仕事らしい。

でも仕事というのは相性の問題でもあって、つらくてやめていく人が多いからといって、娘もそうとは限らない。つらさを凌駕するヨロコビの種を娘はみつけるかもしれないのだ。
 そうはいっても、美容師の学校は軽く100万を越えるらしいから、今のうちに現場を見聞しておいて、本当にその道に進むのか判断材料にしよう、というのが主なねらい。
 だから時給は二の次に思っていてそれほど期待していなかった。そしたらホントにすごく安い。もっとも美容師の資格をもっていてさえアルバイトの時給は900円くらいだというのだから、高校生の無資格かつアルバイト初体験では仕方がないのだ、と同僚に説明されていた。

時給いくらなのかと具体的に言うと、400円台半ば、とのこと。今日娘の面接に付き添ったので、わたしが直接聞いたのだ。わたしが高校の時郵便局でアルバイトした時の時給が370円であるから、それよか高いちゃあ高いが、スーパーでもどこでも、今の時代は学生のアルバイトに800円は出しているのを見ると相当に安い。でも18才以上限定の求人が多いから、15才で400円台はまあまあなのか。

面接自体はスムースにいった。ポイントは、お客に明るく元気よくあいさつをする、ということらしい。

面接の帰りにツラツラ歩いていると、「仕事がつらいのってやだなー。楽しくてやり甲斐のあるのがいい」と娘が言う。うん、そらそうだ。けど、楽しくてやり甲斐があっていつもキラキラ輝いている人生、っていうのを求めすぎるのもどうかな? っていう意見もあるよ。でもそれはわたしは言えなかった。まだまだ仕事に対して素敵なイメージをたくさんもっていてほしいから。

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