地震

23日の夕方に東京周辺で起きた地震は震度5、と相当大きかったらしい。
あとで子供達も、こわかったこわかったと、しきりに話題にしていた。
そのときちょうどわたしは患者様のミヤウラ様の含嗽をお手伝いしている最中で、吸い飲みをお口にもっていった瞬間に、グララッグララときて、あやうくバシャンとお水をこぼして、ミヤウラ様の寝衣をイソジンガーグル液でマッ茶色にするところだった。

イソジンガーグル液のマッ茶色は血液の色にも似ているから、衣類に付いたらとても不穏だ。こぼしたら着替えてもらわなくてはならない。身動きのままならないミヤウラ様の場合、それはとても大変だ。
実のところ、地震よりもそっちの手間にヒヤリとしたくらいだ。

そして同時進行で考えていたことは、この地震がこのまま大きくなったら、この方達をどうやってお運びすれば任務をまっとうできるのかしら? ぶっちゃけムリじゃんか? けどひとりで逃げるのもまずいよそれは…

その時、同僚のスズキさんがエレベーターから大声をあげながら飛び出してきて(姿は見えないけれど声でわかった)

「こわーー!! こわー!! 止まるかと思ったこわーー!!」
とすごい大騒ぎ。
たしかに何がコワイってエレベーターに閉じこめられるほどコワイことないけど(まして下膳車と一緒になんて。汚れた皿が降ってくるなんて、サイテイサイアク!)、でもスズキさんのパニクリ方はおかしかった。

んでもって後日のニュース、「自覚を徹底させる」と石原知事=登庁せずの災害待機職員の処分検討
このニュースはほんとうに腹がたった。
新宿一等地に3LDKを5万の家賃で住んでいてその自覚のなさ。
ポケベル持って出なくても、とりあえず都庁に登庁すべきでしょうが。
っていうか、わたしならいくら格安でもそんな責任の重い住宅には住みたくない。

気が休まらないじゃない。

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