ホワイトバンド

「ほっとけない世界の貧しさ」というプロジェクトが話題を集めている。ようだ。
ケーブルテレビでも、村上龍、中田などの有名人が、パチパチと指を3秒ごとに鳴らし、「地球のどこかで、3秒にひとり、こどもの命が極度の貧困により失われています。」と訴えている。
ちょっと勘違いしているブログの主を見たのだが、この運動の主旨は、ホワイトバンドを「手首に付ける」、ということであって、ホワイトバンドを「買う」のはメインイベントではないはず。
サイトに行ってみれば、「あなたにやってほしいこと」として、はっきりそう書いてあるだから間違いない。ちなみに、手首に付けるホワイトバンドは何も買ったやつでなくても、白い包帯でも何でもアリだそうで、意思表示として付けることが、大事なんだそうだ。

でもホワイトバンドそのもの(ここのはシリコン製らしい)はちゃんと売っているので、なんだか混乱するし、白いものを手首に付けたからって、誰が見てるの? っていうか、世界のすみっこでチマチマ働いて眠るだけのわたしなんか。わたしなんか。

って感じで保留にしていたら、うちの息子がブログを始めていて、それは弟の末次郎が得意になって教えてしまうからわたしが知ってしまったので、今はもうまったく更新はないのだけど、息子のブログ(仮にムスブロとしよう)に、親切にコメントしている人がいて、その人のURLをたどったら知ったのが、下のサイト

「ほっとけない世界の貧しさ」を、ほっとけない

なんだかねぇ…
ムスブロには、大学は楽しくないし、彼女はいないし、かといって電車男みたいにネットで友情も築けないと、グチばかり書いてあって、世界の貧しさより自分の息子のグズグズぶりの方がよほどほっとけないって感じで、でも、こんな情報の混乱を見たら、うちの息子なんかますます斜めって自分探しが暗礁に乗り上げるだろう。

ムスブロにコメントした主は、玉虫色の結論ですみません、情報化社会って困りますねーなんて書いていた。
しかしよくよく“「ほっとけない世界の貧しさ」を、ほっとけない”を読むと、批判の主要ポイントが「寄付金ゼロ円」なので、必ずしも“「ほっとけない世界の貧しさ」”の主張に根本的な打撃は与えていないような気はする。

なんせ、上にも書いた通り、手首に白いものを付けてくれっていうのが、メインの訴えなのだから。

問題は、付けてどうすんじゃ!? ってことであって。

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