もうすぐ北は白い冬

怪人フランケンシュタイン VS.骸骨ドクロ集団 [DVD]

自分の携帯電話に届く手はずにしている「号外&速報」というニュース配信メルマガ。
10月9日に核実験のニュースが入ってからこっち、5回ばかし届いたが、どれも「2度目の核実験」を伝えるものではなかったし、「北朝鮮崩壊」を伝えるものでもなかった。ちなみに「2度目の核実験」については軍事最新ニュースの10月17日分にある通り、成功確率を見るためにも、1回目を行った以上2回目もあるのが「常識」なんだそうだ。

北朝鮮崩壊といえば思い出すのは、1989年に崩壊したルーマニア政権で、ひっちゃかめっちゃかになった市街のTV映像と、わたしはあまり記憶にないが、テレビにも公開されたという時の権力者チャウシェスク大統領夫妻の遺体だ。崩壊した直接の原因はwikipediaによれば「国民が暴動を起こし、軍との間で武力衝突が起こるという事態に陥った」という「ルーマニア革命」によるものだった。
でもって読んでショックだったのは

1999年12月、革命10周年に当たって行なわれた世論調査によると、6割を超えるルーマニア国民が「チャウシェスク政権下の方が現在よりも生活が楽だった」と答え、同国政府を驚かせた。市場経済の停滞と失業者の増加により生活が悪化し、国民の不満が高まる中で、各地の工場や炭坑ではストライキが頻発。その参加者の中には、チャウシェスクの肖像写真とともに、「チャウシェスク、私たちはあなたが恋しい」といったプラカードを掲げる人も少なくないという。惨殺されるほど嫌われ恐れられた独裁者が、少なくとも最低限度の生活を保障していたことで、死後改めて評価されるという皮肉な展開となった。

ということで、ルーマニア国民は、せっかく独裁政権が倒れてもずっと苦労の連続でちっとも楽しくないし、幸福でない様子。そりゃ情報なんて誰がどんな意図で流しているかわからないし、1999年から7年経過した今の現状がどうかは不明とはいえ、あまりに困窮し哀しい話だ。もっと吸血鬼伝説を盛り立てて観光産業に力を入れるとか、ディズニーランドに対抗してドラキュラランド(ベタ)を作ってはどうだろうか。あとは国全体をナイトメア・ビフォア・クリスマスみたくしたり、日本のヴァンパイア好きを集めて国際貢献してもらうとか!

そうそう先日、文藝春秋2006年9月号で安倍ちゃんの<「闘う政治家」宣言 この国のために命を捨てる>を読んだ。
安倍ちゃんは誇らしげに色々と、テポドン前後のことを語っていた。確かに、下手に謙虚にならず誇らしげに胸をはる、というスタイルは、国際的に必要かもしれないので文句はないが、政治家だったらそれくらいやるの普通ではないかということで、胸を張っている印象だった。
それ以前に、文藝春秋の記者って批評的な(つまりは創造性のある)質問を何もしないので驚きだった。

なんというか、ともかくそんなで、北朝鮮はどうなってしまうのか… いや、近隣国である日本の行方もこうなると激しく心配だし、次に「号外&速報」がチャララララーンと「時効警察」のテーマを鳴らす日が心配

(ちなみに5回の配信はそれぞれ「中日優勝」「日本ハム優勝」「50代後半女性がなんと(子供ではなく)孫産んじゃった」「DeepBlueが薬物検査で」「藤岡琢也さん死去」だった。
中で「50代後半女性がなんと(子供ではなく)孫産んじゃった」話はけっこう長文だったのと、ややこしい話だったので、読解した後は受けた。そのうち自分のお祖父ちゃん産んじゃったり、自分自身を産んじゃう人も出てくるんだろうなぁ)

 

bluegreen
  • bluegreen