安倍ちゃんのことなんかもう考えたくないのに
昨日だったかな? テレビで「東京国際映画祭」に呼ばれて挨拶する安倍そーりを見た。
安倍ちゃんは「映画祭」を「音楽祭」と言い間違えたり、「三丁目の夕日」(という映画)を「三丁目の映画」と言い間違えたりして、とちりまくっていた。
テレビ局はというと、そんな安倍ちゃんにいたって好意的で、直立したレッサーパンダか多摩川のタマちゃんなみにホノボノキャラ扱いだった。
ネットの新聞によると安倍ちゃんは挨拶で、
「映画は素晴らしい思い出を与えてくれます。映画そのものも素晴らしいわけですが、その映画を見たときはどんな気持ちでどんな思いでいたのかということを覚えています。誰と観に行ったかということも重要な要素です。その映画の出来、不出来に関わらず、初めてのデートで観た映画はいつまでも覚えているものであります。私にとってもそうでありますが、その映画が何であったかは家内の手前秘密にさせて頂きます(笑)」
と、好感度高げ?な、かつどっかで聞いたような話をしていた。しかし、初めてのデートで観た映画なんか、50歳をとっくに超えていて覚えているものだろうか? わたしなんかまだ**歳なのに完全に忘れている。いつまでも長く覚えている映画があるとすれば、胸をユサユサ揺さぶられる感動を与えてくれた映画だからで、誰と行ったかはもはや重要性はないと思う。
この映画祭がどういう種類の映画祭かわたしは知らないけど、こんな風に総理大臣と映画人が馴れ合ったりするって、あっていいことなんだろうか? 先月だって「ブッシュ政権が派兵したアフガンとイラクの戦争で米兵の死者数が22日、2974人となり、01年9月の米同時多発テロの犠牲者2973人を超え」た。その内訳は「アフガン戦争が278人で、イラク戦争が2696人」。一方、イラクの民間人の死者数は「国連の発表では7、8月の2ヶ月間だけで6599人」だという…。
安倍政権はそのアメリカを批判するどころか、一緒に戦う気まんまんで、「集団的自衛権」(意味:他国に対する侵害を排除するためという名目で他の国に行って戦争をする権利。ここ参照のこと)を行使しようとしている。
安倍晋三がブッシュに対して「そんな非人道的なことは即刻やめなはれ」と言っているのなら、映画の人たちも、ああえらいなぁさすが美しい国の総理だなぁと評価して、文化的ステイタスを分け与えてもいいだろう。
けど、事実はまったく違うのだ。
この前カズオ・イシグロの『わたしたちが孤児だった頃』の感想を書いたが、これではまるであれに出て来た、1937年の上海、すぐ隣の中国人居住地が日本軍にドカーンドカーンと攻撃されているのに、目と鼻の先のイギリス租界では華やかな社交が行われ、爆撃の火花をバルコニーから「美しい」と見物していたイギリス人と同じだ……
参考ソース:
☆軍事ニュース アフガン・イラク戦争 米兵死者数 同時テロ超す(朝日 9月24日 朝刊)
☆■[アジア][中東]イラク戦争、1日平均100人以上の民間人が死亡
→Iraq Body Count イラク、報告された軍事介入による民間人の死者数。現在少なくとも44803人