『恋はつづくよどこまでも』をヒントにシナリオアイデアを思いついたので発表☆格差社会を撃つ!!(ドラマ化希望。NHK以外)
過日、40才くらいの同僚が昼休みにいうのだ。
えっとーー あの俳優、誰だっけ? その俳優がでてるドラマですっっごい恥ずかしいの見てるの。後ろからギュウウっと抱きしめて 好きだ とか 離さないとかいって。娘と二人でキャーーって照れながら見てるのー
わたしがドラマ好きなのを知ってか知らずか、この話題を振ってくれた同僚。「その俳優」なる俳優は、「かっこいい」「色んな役をやってる」とのことで、何名かの名前を挙げたあとに佐藤健と判明。
佐藤健、いろいろ出てるよねー 漫画家志望の役とか、パン屋さんとか。
で、肝心のそのドラマのタイトルは『恋はつづくよどこまでも』通称『恋つづ』というのも判明。ドラ丸にも録画されていた。で、さっそく視聴。
・・・・わー
・・・・わ・・・・
キャーー恥ずかしいー照れるー
・・・・・キャー
と聞きしに勝る照れくささ。
が、よく考えたら、こういうベタな恋愛ドラマに久しく出会っていなかった気がするのだ。
おそらく、ドラマ史の原初はこういうベタベタでストレートなわかりやすい恋愛ものだったと思われる。が、だんだんとそればかりだと人々に飽きられ、作り手もだれてきて、もろもろの変化球を加えるようになった。
ときに不倫、ときに三角関係、ときに愛欲殺人、ときに身体入れ替わり、ときに時間旅行、ときに死期が間近、ときに… と複雑化していった。
そうなると、ドラマを古くから見てきた人にとっては面白いが、ドラマをこれから見る新しい世代にとっては、いきなりの複雑怪奇な展開で面食らうことになる。
面食らうし、そもそもそんな恋愛ドラマじゃときめかない。参考にもならない。憧れもできない。
「ここらで原点に帰ろうじゃないか」
そんな声が聞こえる『恋つづ』なのだった。
で!! 思いついたのだが、その調子で、原点回帰ドラマをもっとやってみたらどうだろう?
パッと思いついたのを挙げると……
* 余命いくばくもない彼女との恋
* まちがえてラベンダーの瓶を落として過去に舞い戻り、そこで出会った室町時代の男性と恋におちる
* 王女が庶民の暮らしをしてみたくてコンビニエンスストアで買い物、そのときの店員と恋におちる。店員のオススメはおでんの昆布だった。
* 坊さんなのに尼さんに恋
* キンキン声の婚約者から必死で逃げてる金持ちの男が、偶然出会った貧乏でガリガリに痩せ細った女にひとめぼれ。つぎはぎの服をユニクロの服に着替えさせたら今風美女にアップデート。
* 地球を守りたい女性が、プラスチック大企業の御曹司と恋におちて苦悩
いやはや、昔見たら「なんだよこれ?」と呆れたろうが、逆に今見ると新鮮かもしれない。特にこの中で、最後から二番目のマイフェアレディバージョンが気になる。マイフェアレディといえばオードリー・ヘップバーン主演の、まああんまり覚えていないが、金持ち男に貧乏な田舎娘が教育される話しだ。これを今風にアレンジしてみる。
そこへ、暴対法で暴力団にも入れずやさぐれているだけだった貧乏な半グレな若者と自宅マンションのゴミ置き場で出会い、ボディーガードとしてやとう。
若者は足◯区出身。子ども時代、若者の親は働くのにせいいっぱいで育児放棄状態。といっても子を虐待していたわけではない。日々の暮らしに疲弊しきっていたことと、教育の大切さをまったく知らなかった。週に一回親が作ってくれるインスタントラーメンが御馳走。若者は学校へは給食を食べに行っていただけで、文字もろくに読めない。足◯区にはそんな子が大勢いた。不憫に思った経営者は、若者に漢字を教えてあげ、パソコンの使い方も教えてあげる。
「これ作ったの誰だか知ってる?」「それくらい知ってる。ジョブス」「ぷ。違うわ。ビルゲイツよ。今も生きているよ。彼はCOVID19で世界が破滅しかける予言をしたことでも有名よ」などと会話しながら。
ある時、女はパーティーに出席しなければならなくなった。例の卑劣男も来る。半グレ若者にもついてきてもらうことにした。
パーティー用のスーツを着せたら若者は見違えるような美男子に変身。はからずもトキメいてしまう女性経営者。そんな自分をいましめるがどうにもトキメキが止まらない。
パーティーには、政界にうって出ようとしている世襲三世のボンクラオトコ、医師国家資格試験に落ちたが親に財力があるため医師国家資格専門予備校に年間800万円払ってようやく合格し俺は医者だと鼻たかだかになっている馬鹿、などが互いにマウンティングの真っ最中。そんな中、蕎麦を音をたててすすったために笑われたのをきっかけに、半グレ若者がブチキレ。
切れる姿も美しい。
こうしてドラマの幕は切って落とされた。
って感じですかね。
ちなみに足○区うんぬんっての、実話です。40才の男の同僚が本当に漢字も書けなかったところ、結婚して奥さんにおしえてもらって准看護師資格をとって、ようやくつらい肉体労働から足を洗えたと、喜んでました。