アイドル刺傷事件で辿る6つのリンク
身勝手な欲望による残虐なストーカー犯罪を、警察はまた防げなかったんだ・・・・という暗澹たる思いを、刺した箇所と回数を知ったときに、さらに強くした。
その中で別角度からの情報を見た。
→女子大生刺傷事件の容疑者、橋本愛の熱狂的なファンを辞めた意外な理由
コレ読んで思ったのは「橋本愛は自分のファンにヤバイ奴がいるのを察知して、防衛のためにこのネタ公開したんじゃないか?」
ということ。
それが一番手っ取り早く追い払える方法だと、察知して。
というのも、女性は通常この手のことは言わないからだ。橋本愛さんのことワタシ知らんから、なんとも言えないし、そも芸能人という段階で通常の人ではないから、当てはまらないとはいえ。
ともかく、通常言わないけど、女性もこういうの興味あるから見るときは見る。
いっぽう、被害者の女性のTwitterみたら、あまりにも少女のようだ。ブログの方を見たらTwitterほどじゃないんだけど。
男性自身が女性差別や女性軽視を指摘するのは、そんなにタブーなのだろうか? もし見えていないなら、なぜ? 殺されているのは女性なのに、ジェンダーの視点を持つのは禁忌なのかと不思議になってくる。いつも、そこだけは避けて、報じたり、論じたり、ルールを作ったりする。女性問題を「この社会の病理」と薄く広げたり、別の視点に移したりしてしまう。フェミニズムという言葉がそんなに苦手ならば、当該ワードを使わなくても、論じられるだろうに。
当該事件に女性軽視やミソジニーの視点を取り込んだ考察だ。
男性が女性に執着したり幻惑されたり欲望をもつのは当然のこととしても、その割りに実は本当に女性の性や身体や存在を「愛している」わけではないのじゃないかと思うことは、しばしばある。
一方、社会的な視点でいうと当方、女の割合が多い職場で生きてきたので、引用部分を切迫して感じたことがさほどないのかも知れない。(女:男=6:4~7:3くらいの職場が女性にとって一番働きやすいと思う。女性ばっかだとこれもまたツラいし)
ただし野郎によるおばさん軽視と不美人軽視はひどいが。バカヤローって感じだ。
それはこの際どうでもいいとして。
彼女を刺した岩崎某の心理は単純に「自分のモノにならない」からじゃないかとわたしは考えた。橋本愛で幻滅した内容を知ってさらに思った。純潔で気高くも美しく可愛らしいと思い込めばこそ、自分のものしたい、思い通りにしたい、ほしくてたまらない。
逆にいえば、彼女以外の女性一般へのミソジニーなのかもしれない。
[훅INSIDE]강남역 살인사건에 분노해야 할 이유 | Daum 뉴스)
17日に起きた韓国での女性刺殺事件。こちらははっきりと韓国社会に根強いヨヒョム(女性蔑視)が原因と見ているようだ。ヨヒョムは、たとえば被害にあった女性の方の落ち度を原因とする考え。こちらはまったくの見ず知らず相手に、腹立ち紛れに刺しているので、女性蔑視感はかなり強い。
小金井女子大生刺傷事件は「アイドル」だけに起こる事ではない(ふじいりょう) – 個人 – Yahoo!ニュース
こちらはアイドルに特化した視点ではなく、ひろく一般化しての考察。
「ギャラリーストーカー」というのがあったり、なんかもう広すぎて、これはそれだけ深刻な事態ということなのか。
アイドルでもないしヲタでもない!小金井刺傷事件の報道に感じるモヤモヤ|ほぼ週刊吉田豪
3からのリンクを辿った。きわめて熱い調子で怒りの念をこめ、ストーカーという存在について、「ある種の病気」というフレーズを使って、一種の告発というか問題提起をしている。
そのある種の病気ってボーダーってことになるのかなぁ・・・
【桶川ストーカー事件】事件を未然に防いだ別の警察官の対応(p32) ( 事件 ) – 黒木昭雄の「たった一人の捜査本部」 – Yahoo!ブログ
自ブログ「ある警察ジャーナリストの死」でテーマにしたことのある黒木さんのブログだ。これによれば、警察がちゃんとストーカー行為者を呼び出して厳重注意していれば、あの酷い事件「桶川ストーカー事件」の犯人ですら、詩織さん以前の交際相手へのストーカー行為はやめている。
(黒木さんは元警察官であるから、ちゃんと市民を守っている警察の一面は記しておきたかったのだろう)
さらには今回の事件だって、
別女性のブログに嫌がらせ アイドル刺傷容疑の男:社会:中日新聞(CHUNICHI Web)
別女性のブログに嫌がらせ アイドル刺傷容疑の男
東京都小金井市で、アイドル活動をしていた冨田真由さん(20)を刺したとして逮捕された岩埼友宏容疑者(27)が、約3年前に別の女性のブログに相手を怖がらせるような内容の書き込みをしたとして、警視庁から呼び出しを受けていたことが26日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁は相談内容を登録するシステムに岩埼容疑者の名前を入力していなかったため、冨田さんが刺されるまで、岩埼容疑者が過去に同様の問題を起こしたことを把握できていなかった。
システムの登録内容は全ての警察署が見ることができる。
にあるように、岩崎某は約3年前にも別の女性にストーカー行為を行っていたが、警視庁から呼び出しを受けたことで沈静化しているのだ。
「ある種の病気」のせいにしなくても、対策はあるのじゃないか。
ましてわたしが講習会で聞いたボーダーについての説明では、赤ん坊のとき、いくら泣いても誰もかまわない、抱っこしないなど放置されていたり、虐待されていたことがその原因と考えられているという。
原因は諸説あり、コレと確定はしていないそうだったが・・・ しかしそう考えると、赤ん坊が構う人もなく長く放置されるような事態が一児でもなくなるようにしないといけない。この社会が、生命が生まれてくること、生命を育てていくことをもっと尊重して、生きやすく、働きやすく、生みやすく、育てやすいものに。どうしても育てることがうまくできない人に「勝手に生んだ自己責任」じゃなくて、社会として考えて。
それに、ボーダーお断りにしているせいしん科病院もあるくらいだから、病院をあてにされても困る。ボーダーは治るようなものじゃないし、ちゃんと闘病している入院患者さんを巻き込んで、精神状態を悪くしてしまうことも多いし、スタッフもとことん疲弊する。
大好きなアイドルを守りたかったら、病気の人間を責めててもダメだ。社会や政治につながっていく方法を考えないと。