【新聞でみつけたニュース】内密出産で初 出生届提出
五日の27面記事に釘付けになったので紹介します。
母「産ませてくれてありがとう」 内密出産で初 出生届提出
熊本市の慈恵病院は四日、病院以外に身元を明かさず出産できる事実上の「内密出産制度」で、利用を望む十代女性が昨年末に出産した子どもの出生届について、現時点で母親の名前を記さず市に提出する見通しを明らかにした。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/158181
西日本に住むとある十代女性が昨年11月、妊娠判明によるパートナーからの暴力や母親との関係悪化を恐れ、内密出産の受け入れを表明している慈恵病院にメールで相談した。女性は12月に匿名のまま病院で出産した。
女性は「特別養子縁組の厳しい審査に通った新しい両親が育てる方が、赤ちゃんにとって幸せ」と考え、自身や家族の手元に戻す意向はない。また、匿名をやめて母と名乗ろうと考えが変わった、ということもない。しかし赤ちゃんへの思いは強く「産ませてくれてありがとうございます、赤ちゃんが助かってよかった」と伝えてきたという。
法的な問題がないわけではない。戸籍法では、親が出生届を提出できない場合、出産に立ち会った医師らが出す。病院は母親の名前を知りながら出生届に書かずに提出する行為が、刑法に抵触するかを問う質問状を熊本地方法務局に提出している。2月中に答えは返ってくる予定。
院長の話
赤ちゃんの遺棄や殺人をなくしたいというのが、こうのとりのゆりかごと内密出産の共通の目標。ただ、ゆりかごでは、残念ながらご自宅でひとりで隠れて出産するケースが半分くらいと推測している。そこに手当てできないという残念な思いがあった。内密出産は、病院の中で無事に出産し、すぐ保護できる。安心でき、よかったと思っている。
昨年から赤ちゃんの殺人とか遺棄の裁判に関わって、赤ちゃんの亡くなる状況やお母さんの厳しい社会的、家庭的背景などを目の当たりにした。そういったことはあってはならないという思いが、一昨年に比べてはるかに強くなり、それに一定の対応ができるという意味では内密出産は素晴らしいと私は思っている。
https://www.asahi.com/articles/ASQ24538HQ24TLVB00G.html
ということで、
以下、関連してわたしの調べたこと。
「こうのとりのゆりかご」は赤ちゃんポストという名前で有名になっているが赤ちゃんポストという名称を用いたことは慈恵病院では一度もない。誰がいつ言い出したか判然としていない。
海外では「こうのとりのゆりかご」に当たるものはドイツに100箇所、イタリアには8箇所、アメリカには・・・と各国に存在。日本には、一時期群馬県にあったこともあるが、現在は熊本の慈恵病院のみである。
慈恵病院は2019年に、「こうのとりのゆりかご」ではカバーできない危険な自宅出産などから母子を守る内密出産の受け入れを表明している。この利用として、
昨年11月に「内密出産」を回避ということがあった。内密に産んだがその後身元を明かすことを決めた事例だ。
「こうのとりのゆりかご」に託された赤ちゃんや子どもの数は<設置された2007年5月から2020年3月までで155人>
まともに病院で産んでも痛い、金ない、孤独感と、三重苦になっていた当方としては、「誰にも知られたくなくて自宅でひっそり産む」など、どれだけ背負いきれない苦しみかと青くなる。
自宅で危険なお産をするくらいなら内密出産の方がはるかに良い。やってくれるのが熊本と遠いけれど朗報と言える。
戸籍法というのも奇妙なことに実施している国は世界で日本と中国しかない。匿名出産でなければ、自分の戸籍上に出生届を出さねばならず、親の戸籍から抜けることになる。(調べた)
やはり日本はなんだかんだ言って中国の影響が強い。早く脱するべきだと思う。
法を守るために生きるのではなく、生きている人間、生まれてきた命を優先する。それが当たり前になってほしい!!