感想文の勧め。Scrapboxの使い方も
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感想文を書いてみよう。
感想文というと、どうしても小学校、中学校で書かされた読書感想文が頭に浮かぶ。
書かされた、のであって書きたいと思って書いたわけではないため、苦痛な記憶しかない。
が、今、わたしたちは目出度く大人になったのである。
感想文を強制してくるような迷惑な人はどこにもいない。
これは本当に、ばんざーーいv(#^ 0 ^#)/vなことだ。
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感想文を勧める理由
音楽を聴いたり本を読んだりドラマを見るとなんらかの感想がわいてくる。が、そのままにしていると自然と消えてしまう。
わいてきた感想(や感情や感覚)は、それを読んだり、聴いたり、見たり、味わったりしている間と、その後しばらくは心の中に留まっているが、一定の時間が過ぎれば消えてしまう。
なぜ消えてしまうのかというと、不確かなものだから。
日常にはもっと確かなことがある。たとえば、ローンを組んだら毎月返さないといけないことや、遅刻すると怒られることや、甘い物を食べると体重が増えることとかだ。
確かなことと、不確かなこと。
どちらを優先しようか?
わたしは、かなり前者。
けど、確かなことにばかり気をとられ、心を砕いているってどうなんだろう?
わたしは、長くてもあと30年でこの地球を去る。
30年しか、ここにいられない。
そんなわたしにとっての「確かなもの」が、どんだけ儚い(はかない)かって話で。
そう考えると、不確かな感想や感情や感覚を、ピン留めで留めておきたくなる。
わたしはいつも、わたしの愛するものが永遠であれと思っている。
それにわたしの感情や感覚や思いや祈りも。
そのことに少しでも近づく方法が、感想文を書く、という行為だと思っている。
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生じる迷い
とは言ってもいかんせん、もともとが不確かで消えやすいものであるから、色々迷いが生じることがある。
簡単な例でいうと、「A」という作品を読んで「うさぎが跳ねてて可愛い」と思ったとする。ところが、とある著名な評論家の作品解説を読んだら「400年前から連綿と続く馬の疾走の物語」と説明してあって、え~っっと驚く。それで一個だけあったamazonカスタマーレビューを見たら「カピバラさんが湯浴みしているのツボにはまった」と書いてあってちょっと面白い。かと思うと、作者1万字インタビューというのがあって目を通したら「子どもの頃から大好きなオカピ愛全開で作りましたっす♪」とかあって、あれ~?と途方に暮れる。
知識や情報はなくては困るものだが、情報を摂取しすぎると消耗して感想どころではなくなることがある。そして、自分の抱いた感想なんか取るに足らないちっぽけなものだったんだなと思えてきて、意気消沈する。
(それは、「A」という作品が望んだことだろうか?
「A」は、そんな思いを読者に味合わせるために、生まれたのだろうか?)
この場合一番すべき事は、「うさぎが跳ねてて可愛い」を文章化することだと思う。
つまり、そう感じた自分をとことん信じ、とことんと支持することだ。こればっかりは、自分にしかできない荒技であると言わざるを得ない。
(馬、カピバラ、オカピも感想の中に取り入れることができたらしてみる。もしできそうもなかったら、この際捨てる)
感想に、正しいも間違いもない。
それが感想文の最大の強み。
わたしがそう感じた。ということは、自分だけが知っている、間違いのない事実なのだから。
なので、感じてもいないことを書いてはいけない。
「こう感じるべきだった」的な情報を見てしまうことも多いものだが、嘘はいけないのだ。
とは言え感想文も文なので、書いているうちに最初に書こうとしたことから発展することもある。むしろそれが感想文を書く醍醐味なので、それも面白い。
感想文は、放っておけば消えてしまう自分自身を捕まえる行為であり、この宇宙に永遠であれと、ピンで留める行為。その行為を楽しめるならば、それはこの世の営為の中でもっとも幸福なこと(のひとつ)だから。
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”Scrapbox”の使い方
では、やや話は飛ぶけども、”Scrapbox”の方に行く。
Scrapboxはブラウザ上で動くグループワーク用多機能エディタ(って定義でいいかな?)。
とりあえずわたしはプライベートモードで使っている。
必要なものはgoogleのアカウントのみ。
一個のアカウントで、いくつでも(上限数は不明)新しいprojectを立ち上げることができる。
↓こんな感じ。(クリックで大きな画面)
↑はhow-to-use-scrapboxというproject(テーマ)を作り、scrapboxの使い方説明のブログ記事を書こうとしているところ。
↓こっちは『脈拍』の記事を書いたときに実際に使ったscrapbox。実際は一曲一曲のページに書いたわけではなく全部「書き出し」というページに書いたのだけども、構成のイメージが掴みやすくなる。また、集めた情報(インタビューなど)をコピペしておくと、いちいちそのサイトに行かないでいいし、情報を集めすぎないでこれでやる、と決められる。
↓ページを開いたところ。テキストエディタである。作業内容は即座に他のタブでもスマホでも反映されるから便利。
一番の魅力は?
EvernoteやGoogleKeep、OneNoteと便利なツールはたくさんある。もちろん、直接ブログ編集画面に書くという手もある。
が、どのツールにおいても、こうなってしまうのがツラかった。↓
どんなに整理しても整理しても情報がごちゃつくのである。で、気が散って気が散って。
それを、これから書こうとしているテーマごとに、↓
何もない状態にしてくれる。
テーマごとに、机の上が何もない状態にできること。
何度も言うように、情報や知識は動機や励みや支えであると同時に、エネルギーを摩耗させる。
だから、取りかかるときは何も見えないのが一番だ。
これにより、ほとんど、瞑想のような気分で感想文に取りかかれる。
よかった万歳(^o^)
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そんなでご来訪のみなみなさまも、ぜひ、感想文を書いてみましょう。
「実用性」も「確かさ」もないことに、代わりはありませんが。
放ってほけば宇宙塵にすらならずに雲消霧散してしまう自分自身を、その手で捕まえるのです。
そしてこの宇宙に永遠であれと、あなた自身を留めてみましょう。
でわでわボン・ボヤージュbon voyage!! よい旅を♥
サンクス かわいいフリー素材集 いらすとや