チームのスプリッティング、もしくは自分の中を分裂(スプリッティング)させて、ある人には親愛、ある人には憎悪と怒りを流し込む件について
2017年12月29日
学生向け精神科看護の本が職場においてあったので、なにげにパラパラとめくった。「チームのスプリッティング(分裂)」
という章があり、「なぜ看護師同士が分裂するのか」との小見出しがあった。
何それおもしろそー
ってことで読んだら実際面白かったので、ここに簡単に紹介する。
この下だいたい書いてあったこと↓↓
↑↑書いてあったことここまで↑↑
これは本当によくあることだ。せいしん科にはBさんのような人は珍しくない。病名としては「ボーダー」と付くことが多いようだ。病名といっても治るようなものではない。しかし近年、統合失調症が昔よりずっと予後がよくなったせいなのか、以前は対応困難扱いだったボーダーにも医療エネルギーをそそいでいるような気がする。
つくづく人間というのは、社会が育てている。親がネグレクトした分は、いづれ社会がいろいろな形で育てる、面倒を見る、ことになっているのだ。せいしん科の職員はその代表例だろう。
そんなこんなでナース同士は対立しやすい。患者も患者で、ここらの心理を無意識になのか理解していて、意図的に「操作」してくることさえある。
章の最後には、事態への対策がいつくか挙がっていた。
特に大事なのは、「率直に話しのできるオープンな組織風土」とのことだった。
実際、後者の立場に立つと心折れるものだ。しかし以上のような知識を生かしていけば、自分という人間が特に優しいから、あるいは優しくないから、という理由でこの事態が起きているわけではないと、気付く。
ボーダーならずとも、自分の中を分裂させて、片方にはよいもの、片方には憎悪と怒りを流し込むというのは、やりがちなことだし、ネットでもよく見る光景なので、それも気をつけたい。
多分この本に書いてあった↓ 2013年刊。