沖縄の米軍基地の地図
4日が投票日だった名護市長選
当 20,389 渡具知武豊 無新
16,931 稲嶺 進 無現
という結果になった。なんでも、当選した渡具知氏は、雇用や結婚、子育てといった生活者の暮らし改善を約束して、おもに若い層に支持されて当選した。
そして、現職だった稲嶺氏は、普天間基地の名護市辺野古への移転を反対するばかりだったため、愛想を尽かされて落選した。
…………というわけでは実はなくて、稲嶺氏とて反対運動一辺倒ではなかったのに、そうであるかのようなデマがばらまかれた、という指摘もあった。また、移設問題から逃げた渡具知氏は卑劣である、という指弾もあった。今日の新聞の特報欄を見たら、「パンダ誘致が悪かった、あれを争点かされたのがまずかった」と書いてあった。
ところで、2011年の3月に自分のブログにアップした画像なんだけど、今見ると、まるで米軍基地が小さな点としか描けてなくて、焦る。
あの頃は、新聞社サイトにしか、沖縄の米軍基地の地図はなかった。仕方なく下手だけど自作したというわけなのだ。
今は、時代が一変した。沖縄の基地の地図がたくさんある。
下は、US Military bases in Okinawaの画像検索で出てきたもの。
US Military Presence in Okinawa | UWGB Commons for the Digital and Public Humanities
という、なんとなく良心的っぽいサイトから拝借。
↓こちらは沖縄県ホームページから以前拝借した地図。訓練用提供エリアも図解してある。陸地のみならず周辺の海も広範にアメリカに提供されているのが分かる。
点どころではない。沖縄がアメリカ物件すぎる。
数字でいうと、沖縄の約10%というから、227.1 km²くらいをアメリカが占拠している。
ここらの数字、沖縄県公式サイトpdfから正式に引用すると、
沖縄県には、31の米軍専用施設があり、その総面積は1万8,609ヘクタール、本県の総面積の約8%、人口の9割以上が居住する沖縄本島では約15%の面積を占めています。
その規模は東京23区のうち13区を覆ってしまうほどの広大な面積です。沖縄が本土に復帰した昭和47年(1972年)当時、全国の米軍専用施設面積に占める沖縄県の割合は約58.7%でしたが、本土では米軍基地の整理・縮小が沖縄県よりも進んだ結果、現在では、国土面積の約0.6%しかない沖縄県に、全国の米軍専用施設面積の約70.6%が集中しています。(平成29年1月1日現在)
また、陸上だけではなく、沖縄県及びその周辺には、水域27カ所と空域20カ所が訓練区域として米軍管理下に置かれ、漁業への制限や航空経路への制限等があります。また、その規模は、水域が約54,938㎢で九州の約1.3倍、空域が約95,416㎢で北海道の約1.1倍の広大なものとなっています。
↑昭和47年には本土における米軍基地を縮小したゆえに、沖縄にその分がまわってきた、という、踏んだり蹴ったりの経緯もあるのだ。
さらに、沖縄県の面積は日本の0.6%しかないのに、米軍施設の負担面積は、日本全体での負担比率で7割超もある。
この数字、中学生~大学生、社会人、主婦、定年後のセカンドライフ満喫世代まで覚えて、いかに減らすかを考えていきましょう。