悪の華について

数日前、職場の同僚でアラサー女子のH美が 「『悪の華』ぜったいおもしろいですよ!!ぜったい読んでください」と熱心に薦めてくれた。

わたしの年齢だと『悪の華』といったら、フランスの詩人ボードレールの代表作をさす。

けど、H美がすすめているのはマンガだ。

ボードレールの『悪の華』は1857年に出版された本で、たとえば

愚行と錯誤、罪業と貪欲とが
我らを捕らえ我らの心を虜にする
乞食が虱を飼うように
我らは悔恨を養い育てる

といった冒頭の詩で知られる。それとも、この詩の中ほどにある

放蕩者が年老いた売春婦の乳首を
食らいつきしゃぶりつくすように
道々ひそかな快楽を盗み取っては
干したオレンジのように噛み締めるのだ

の方がより生々しく、ボートレールのすごさを伝えるだろうか?

なんちゃって。どちらにしろわたしはボードレールの『悪の華』は読んでないのだ。本を手に取ったことならあった気もするけど、どうも自分にはピンとこなかったので忘れてしまった。

ところがH美が貸してくれたマンガの『悪の華』は、さっそく7巻まで読んだらおもしろかった。

今そのついでにボードレールの元祖『悪の華』も読んでみようかと、思っている。

温故知新でもあるんだろうけど、若者に導かれる縁って、あるよね