12月にあるかもしれない衆議院議員総選挙について。共産党アレルギーについて
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冒頭からして宮台先生、いいこと言ってます。
「スタートラインをそろえずに自助なんていうのは単なるバカ、トンマ、マヌケ、物知らず、無知蒙昧、政治家失格、ケツ洗って出直して来いっ!!」(大意)と。
具体的には菅 義偉(すが よしひで)氏ってことになりますが、本当に政治家失格もはなはだしいです。最初から有利な人間をさらに有利にする政治、金持ちをさらに金持ちにする政治しかできないなんて。コマ回しの猿の方がよっぽど賢いです。
ところでその菅 氏、wikipediaで調べたら、前回2017年の衆院選挙での得票数は123,218票です。得票率こそ57.1%ですが、神奈川県2区の全有権者430845人に対してはわずか28.59%しかありません。
こんなで総理大臣になれちゃうんだから、民意もへったくれもないってことです。
ここらへん「小選挙区制」の弊害ということなんでしょうか。番組中、しきりに神保氏は小選挙区制に対し涙目になっていました。当方あんまこの制度について知らないので、無知ゆえの幸福でしょうか、なんともいえません。しかし、上記の表を見れば、「中選挙区」なり「大選挙区制」ならば、2人か3人は当選しそうです。わずか28.59%で国政に出てきて、他の民意を足蹴にできてしまうのは、やはり間違った制度……
ところで、このような制度で、自助自助ばかり言う菅 (すが)氏を当選させないためには、どういう戦略を取ればいいでしょうか。
そうです。すでによくやってるやつです。「仲間になる」「連立をくむ」。上記の場合なら、高橋さん橋本さん大貫さんが仲間になって、誰か一人が立候補すればいいのです。
計算したところ、3人の得票を集めると、菅氏の28.58%に対して、21.39%です。それでもまだ勝てる数字ではないですが、神奈川県第2区(横浜市の西区、南区、港南区)の49%はそもそも投票に行きませんでした。なぜでしょう? 結果が分かりきっているからです。自民以外の票を残りの3人が取り合うだけだと。
これが、3人が「仲間」になり、28.58%VS21.39%と拮抗してくれば、横浜市の西区、南区、港南区の有権者は「おや?これは?ひょっとして?」的な気分になり、俄然興味もわいてくるでしょうし、ジムの行きがけに期日前投票しそうです。
こういった構図は日本中各地の選挙区で起きているわけで、今回、新生・立憲民主党が立ち上がったのも(9月15日、立憲民主党 ここからが新しいスタート)、そういったことでしょう。番組はさらに共産党との連携についても触れています。
もともと共産主義なり社会主義と相容れない考えの者が、自民党の派生組みたいな人にいますし、国民にしてもそうです。
本番組中、新生立憲民主党の結党大会(かな?)の様子が出てきました。共産党との連携がどの程度すすんでいるのかについて聞かれても、枝野氏は何も語りませんでした。
神保氏は「まだそんなデリケートなのか」と憤りつつ、呆れていました。
宮台先生に言わせれば、数も少ない共産党にアレルギーをもって四の五の言うのはケツの穴の小さいやつ、です。
とはいえわたしも共産党にアレルギーは持っていました。二言目には「日本共産党」「日本共産党」とうるさかったり。国際場面で「日本」を付けて「日本共産党」というのは分からないでも無いけど、なーーんで埼玉県で「日本共産党」「日本共産党」言ってるのよ。ったく。って思うのです。さらに共産党」綱領 を見れば典型的ですが、信じられないくらいの過去への執着。
過去にどんだけ「日本共産党」が素晴らしかったかって自慢話のオンパレード(ちなみに、2年後に結党100年)。
あのね、過去に素晴らしいことをした人は、いっぱいいるの。名も無き、女や男が、誰にも語られなくても、たくさんたくさんの、素晴らしい、えらいことをやってきた、その集積でこんにちがあるんですよ!!
いちいちとイラつかせるのが「日本共産党」。
母が共産党だから、子どもの頃から「こんなに正しいことを言っている共産党がなぜ当選しないのか」と選挙のたびに母の落胆する背中を見ながら哀しかったものだけど、大人になると、なんとなく理由が分かってくるものです。
そんでも、共産党の人もなんとかしなくちゃとは思っているのです。というか綱領にあるような多大な過去は背負い切れないです。先日、共産党の市議会議員の女性(Aさん)としゃべる機会がありました。
その人は、駅前などの町が栄えるのは、おおいに肯定していました。聞いててホッとしました。その結果の税金の使われ方に疑問をもってしまうのだと言っていました。
たとえば、高熱の出た高齢者が、○○病院(隣接市にある、コロナ受け入れ病院。PCR検査も全面的に引き受けている)に行くための交通手段を提供してほしいと、議会で提案したところ、自民に却下されたそう。
自己責任で行け、というわけです。
市政レベルでも自民は自民。
自己責任なら政治、まったく不要です。ったく、議員給料減らしてほしい。NHKの立花氏(すっかり忘れてるけど汗)がYouTubeで言ってたけど、国会議員の給料、すごい高いです。ビックリしますよ。
そんなで、2年後に結党100年なのは知ってても、具体的に何時代にできたのかまでは把握していないAさんでした。
Aさん、面白いことを言ってました。市議会で△△路地にミラーを付けられないかと質問したところ、あとで自民党の議員に「Aさん、あれはいい質問だったね」とほめられたそう。声をかけられた時はビクッとしたけど、自分の質問をほめられてちょっと嬉しかったそう。
お互い人間です。
早ければ、12月にも衆議院選挙ありそうとのこと。
過去へのこだわりや、しがらみ、義理人情ではなく、現実と向き合うのが第一。とくにデータがあるものは、データをもとに考える。など。