展開が早く、音響が壮大にうるさく、何がなんだかわからない本映画。
できれば、休日の前日に見るといいと思う。
なぜなら、見た当日は、頭が混乱して、そのまま忘れ去ってもいいような気がしてくるから。
大事なのは一晩寝ること。一晩ゆっくり睡眠をとって、その間に、あなたの脳が十分に映像体験を咀嚼して、飲み下して、TENETが滋養になってあなたの一部を構成する。

翌日の朝、ゆっくりとコーヒーでも牛乳でもゼロコーラでも飲みながら、昨日見たTENETのことを思い出す。

そのとき、そばにはスマホもPCもタブレットもない方がいい。

あると、手を伸ばして、浮かんだ疑問の答えを見いだそうとしてしまうから。

(したかったら、後でやればよい)

わたしは、目の前にある物物たちのすべてが過去の自分が選んだ物であることに気付いた。

もしも過去に行けるのなら、「それは買わない方がよい」と忠告したくなるような物もあった。

しかし、その場合、直接わたしに接触しては駄目だ。理論上の何かによって、どちらも消滅してしまう。

どういう方法で、忠告したらよいものか。

もしも未来の自分がその方法を見いだしていたら、今、目の前の何かが自分へのはたらきかけかもしれない。

「TENET、この言葉を忘れるな」

なんとも嬉しくも励まされないだろうか。(TENET、インターネットの何かかと思ったけど、そうではなかった)

一方で「母の愛」がある。この前も、何かの映画かドラマで「母の愛」を見た記憶があるのだけど、何だったか思い出せない。

「母の愛」について、わたしの知ってるたった一つのことを記したい。

母の愛はフィクションだということ。

母の愛がこの世から消え去らないために、絶え間なく「母の愛」に光と水と滋養をあげなくてはならないこと。

映画TENETは、その仕事もやった。

「母の愛」は女性や母親を縛るためにあるのではない。

ってこと。

とにもかくにも、また見たい映画だ。

ちょっと、ネットで知識も調べたので、また違った見方ができそうだ。!!

 

 

投稿者 hajime