アゲハ

こちらもL’と同じ8月27日発売曲。


1曲目アゲハのイントロはギョッとするくらい美しいギター音。いつまでもいつまでも聴いていたくなるような……と思ったら、そんな乙女のウットリを打ち砕く爆撃音のようなドラムドラムドラム。戦争か? 戦争批判なのか? 時代が時代なだけに自爆テロを連想したが、別にそれがテーマというわけじゃなく、勝手にこっちが思い出した。しばらく聴いていたら、自分が普段なだめすかしておとなしくさせているさまざまな感情—怒り、憎しみ、不公平感、不遇感—などなどが、不穏に目覚め爆裂してきた。チクショオオオオフザケンナッーーー!!
2曲目コンクリート082は、いくつかの音楽要素を組み合わせているようだ。まず最初はソウル。つぎにウルトラセブン(もっとましは音楽用語は出てこないか)。次にアラン・パーソンズ調の感動巨編。(もっと新しい固有名詞出てこないものか)。
中でも驚きなのは、ムックのうらみ節のようなボーカルのトーンが、意外にもソウルミュージック的なものとマッチングがいいこと。ソウルシンガーのようなコブシの回し方とか。
コンクリート082は、色々な音楽ジャンルの要素を取り入れ、最後は感動の地平へと持っていく壮大な曲で、アゲハの「青臭さ」よりも洗練されている。それも非常にいいのだが、最初から最後までソウル音楽のようにやっていたら、どんな風になったろうという、そういう興味も湧いてしまった曲だ。
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追記
以前、ムックを教えてくれた女の子の患者様の話を書いたけど、その彼女がよーーやく今日!!退院した。
妹や弟と折り合いが悪く(というか嫌われてしまって)なかなか家に帰れなかったところを、数年ぶりに。
周囲の理解さえあれば、ちゃんとやっていけるのだ。
本人の最後の弁がふるっていた。
「自分の性欲とどう戦うかがテーマだな」
これには噴いた。「そういうこと人前で言わない方がいいよ」って言っておいたけど(ドン引きする人もいるのだから)、それでよかったのかどうか??!!
ともかく今はオメデトウなのだ。