子ども手当てより、保育施設が大事なのではないか?!

「潜在待機児童八十万人」を解消するために
4ページに渡る長文のため、要約すると、保育業界には「既得権益の闇」があり、そこへメスを入れなければ問題は解決できない、という話。
まじで不思議なのは民主党、「子ども手当て」にはやたらと力を入れているけど、保育施設の充実にはまったく力を入れていない。民主党の代わりに福島みずほさんがやっているのだとしても、マニフェストとして挙がってこないのはどうしてなのか。「子ども手当て」なんか、仮に今年もらえたとしても、毎年受け取れるとは限らないのだ。入るのか入らないのか分からない金ほどザンコクなものはない。というか、人権侵害といっていいくらいだ。
ひょっとしてこの期に及んでなお、子どもは誰にも預けず母親の手で育てるべき、という超保守派なべき論が民主オジサンの間に根強いのであろうか?
そんなこと言っている場合じゃないのは、明々白々なのに。
さてさて、この方の論の白眉は4ページ目の提案にある。

しかし、発想を変えて、この「子ども手当」自体を待機児対策に活用する手立てがある。子ども手当を、子供の為の支出に使途限定する切符制(バウチャー)にし、既存の認可保育所に投入されている公費・補助金を大幅にカットするのである。
 切符制とは、各世帯に現金を給付するのではなく、地域振興券のような切符を配布することである。その切符は、保育所の保育料や幼稚園の月謝、私学の学費、学習塾の月謝などに使途を限定し、それを利用者から受け取った保育所、幼稚園等が自治体に持って行って換金する。これにより子育て世代の保育料の支払い能力は増すから、今までの低すぎた認可保育所の保育料を一万円程度引上げ、公費・補助金をその分カットする。

子ども手当てを現金ではなく、切符にする、という案だ。
なるほどー
現金で支給すると、結局、子どものためには使わず、ママが愚にもつかないブランドバッグやダイヤを買う可能性が非常に高い。むろん、そんな余裕のない家庭では、子どもためというよりも、単に生活費に消える。
それならば、使途の限定された切符制にすることで、財源の無駄遣いもせずにすむ。というわけだ。
正攻法ばかりではなく、民主党も、柔軟に、根本部分をみつめて、大事なお金を生かしてほしいなと思う。