太田vs田原
金曜日の「太田総理」と、本日の「サンデープロジェクト」が、民主党がマニフェストを実現できそうもない雲行きを反映しての内容。
前者は、約束をホゴにすることを重大視しての、いわばマニフェスト原理主義的色彩。
後者は、マニフェストに雁字搦めになって、たとえば、「子ども手当て」の実行の前にやるべき、「母子家庭、父子家庭」というような切羽詰った家庭への援助が後手に回っていること、あるいは、インフルエンザ対策という緊急を要する事態に対して無策でいること、などを問題視。
これによりPinときたのが、田原総一郎は、そうとうに太田光をライバル視している。ということである。
そういうのが原動力になって、あの年でもいつまでも頑張っているというわけで、高齢者の方々はぜひ参考にしてほしい生きるヒントを垣間見た今日の朝っぱらであった。
そんな中、両方の番組に出演する河野太郎サンは、「サンデー」の方で、「(厚生労働省の仕事は多すぎるのに)責任全部かぶせては、長妻さんがかわいそう」などと、自民党なのにいい人っぽかった。
ということで、どうしてこんなに「厚生労働省」は肥大しているのか。
「それは橋本行政改革の失敗なんだよなー」と言い出した田原総一郎先生であるも、説明の途中でド忘れしたのか、共産党の小池さんにふっていたのがさりげに可笑しかった。
試しに調べると「厚生労働省」が厚生と労働とで合併したのは、ウィキペディア「中央省庁再編」によると、2001年(平成13年)のことで、本当につい最近のことなのだ。
それまでは
1府22省庁
中央省庁再編前の1府22省庁
府(1):総理府
省(12):法務省、外務省、大蔵省、文部省、厚生省、農林水産省、通商産業省、運輸省、郵政省、労働省、建設省、自治省
委員会(2):国家公安委員会、金融再生委員会
庁(8):総務庁、北海道開発庁、防衛庁、経済企画庁、科学技術庁、環境庁、沖縄開発庁、国土庁
だったものが、
1府12省庁
中央省庁再編後の1府12省庁(2001年1月時点)
府(1):内閣府
省(10):総務省、法務省、外務省、財務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省
委員会(1):国家公安委員会
庁(1):防衛庁
(注)国家公安委員会は警察庁を管理するため庁と数える。また、防衛庁は2007年1月9日より防衛省に昇格。これにより、1府10省2庁から1府11省1庁となり、内訳が変化したが、現在もなお1府12省庁体制である。
と大幅に減っている。しかしそうはいっても当時は、労働問題がこんなに複雑化するとは一般的には思ってないし、まさか役人が年金の帳簿を真面目に付けていないなんて、夢にも思っていないのだから、この再編にもさほど異論はなかった気がする。(というか当時わたしは全く興味持っていなかったので記憶が薄い)
もしも当時から、年金に問題が発生すること等予期して炭鉱のカナリアをやっていた人がいるなら、今からでも「すみません、おたくの言うことに耳貸さなくて」と、一言言ってあげて金一封とかしてもいいかもしんない。
厚生労働省、インフルエンザはじめ感染症対策部門、年金は年金だけやる部門、労働問題は労働問題と、いくつかに別けた方がよさそうである。
太田総理のマニフェストであるが、「借金をしないとできないのなら子ども手当は廃止 鳩山首相 は辞職」
というの、辞職の方に賛成なのか廃止の方に賛成なのか不明ながら、多くの人が賛成していた。
わたしも廃止に賛成。
けど、辞職は別にしなくていいと思う。
今は自民党時代の残務整理が山積していて、ガラクタの山にいるみたいだから、鳩山さんにがんばっていてほしい。