どうなったどうなった小沢VS検察–東京新聞編–

小沢VS検察騒動(事件)が「小沢不起訴」でとりあえず決着し、紙芝居をハラリとめくるようにTV画面は朝青龍話題一色に代わってから早数日が経過した。7日の朝刊には読売新聞、そして我が購読中の東京新聞も「小沢不支持率72%」と伝家の宝刀の「世論調査」を一面に持ち出して、すかしっ屁をかますかの如くで休刊日を迎え、ほっと一息ついた模様であった。でもって本日9日の朝刊で何言うのかなーと楽しみにしていたら、その一面は「キリン・サントリー破談」という、それがどうかしたの? な話題だった。


こんなの経済新聞でもないのに一面にもってくることない話題じゃなかろうか。ただ私見としては、統合ばっかされて個性がなくなって競争がなくなった酒は不味そうだから統合されないで良かったと酒飲みとしては思ったけども。
でもって東京新聞の中を見たら、高校生に「マスコミとの付き合い方」なんて投稿させてみたり、かと思うと「ちびまるこちゃん」(四コマ漫画)の隣には、「底流~陸山会事件~」というシリーズものを載せ「口の堅さ第一条件 秘書軍団」と、暗に「秘書の口が堅くて本当のことを言わないから小沢を起訴できなかった」と言わんとする小見出しが踊っていたりと、どういう方向へ向かってか不明ながら奮闘している東京新聞だった。
と、かくも東京新聞の記事にこだわっているのには理由がある。以前ポメラで打った東京新聞の記事があまりにも難解だったからだ。こんなに理解できないってよほどあたしってボケてきたのだろうかと不安になったのだ。この難解さに比べたらベケット(という作家ね)の難解さの方がよほどスッキリしている。
それで今日、あちこちのブログを見た結果、わたしの「読み取り」は大筋では間違っていなかったらしいと感じた。要は、水谷建設の経営トップの供述くらいしか、石川秘書を逮捕できる根拠はなかった??という、驚くべき事実だ!! それならば、あの東京新聞の記事の流れは、「その供述は、本当のことを言っているのか」「供述だけでの逮捕ってアリなのか」という疑義を挟んでこそ成り立つ。
そこを飛ばして無理無理書いているがため、難解極まりないものになっていたのだ。
これは何も正義感の話でもなけりゃ、反検察とかの問題でもない。
記事、としての、話だ。
わたしは別に石川とかああいう人の味方ってわけではないので、ここらへんがスッキリしたことで満足。
何かを誤魔化そうとする難解さと、何も誤魔化さないがゆえの難解さは、受け取る脳細胞の活性の仕方がまるで違うのだなと思った。