どうなったどうなった小沢VS検察–毒蛇山荘編–
この話題の発端は、infoseekの内憂外患なるコンテンツの一企画<【1月18日生中継】「『新撰組』化する警察&検察&官僚がニッポンを滅ぼす!」>(参照)だった。
といってもそれはわたし内部の話しで、本当の発端はinfoseekなどより遥かに以前にさかのぼる。
少なくともロッキード事件(1976年)。あるいは太平洋戦争での敗戦にまで遡り、GHQの支配を受けた歴史などが影響している、らしい。
そこらへんを1月くらいから書いて書いて書きまくってupしまくっているのが毒蝮三太夫じゃなくて毒蛇山荘にお住まいの山崎氏だ。詳細を説明するのは大変なので興味のある方は読んでもらうとして、簡単に言うとまずもって東京地検特捜部の成り立ちからして、戦後の隠退蔵物資(闇米など)を摘発してGHQが管理することを目的に設置されている経緯があり、今もって特捜部はアメリカの手先なんだそうだ。アメリカの手先(という語句がモロすぎならば、強い影響下or支配下に置かれている)なのは、特捜部ばかりではなく、読売新聞の社主である正力松太郎という人ももとはA級戦犯で牢屋にいたんだけど、GHQが「日本人に反米感情を起こさせないための世論誘導」を目的としたマスメディアを作ること、をミッションとして与え牢屋から出してやった、そうなのである。
いま現在も、読売はそのミッションを遂行中で、アメリカのご機嫌取りを最優先にした世論生成に日夜励んでいる、らしいのだ。
さらに細かい登場人物としては立花隆とか大鶴基成(最高検検事で今回マスコミに大量リークし情報操作した)などこまごまと大勢いるが、ひとことで言えば日本の土建政治を否定する事がアメリカの利益になるため、日夜検察とマスコミは結託して、反土建政治、反金権体質をお題目に、力をもった政治家をどんどんと潰し続けている、という。
さすがに文芸評論家なためか、東京新聞なんかと違って伝えんとすることは伝わる書き方をしているので、ストレスが少なくてすむ。その点は助かる。
さて、内容の方だけど。
そのアメリカによる云々というあたりは、「許せない!!」と怒ればいいのかナンなのか途方に暮れるので他の人の意見を聞いてから後で考えたいと思っているところなんだけども、ひとつ分からないのは、そんなにも土建政治、もしくは今は具体的に小沢一郎という人を擁護したからといって、どんな見返りがあるというのか、ということだ。この人を擁護し、政治生命をまっとうさせてやったとして、そのことで、どんな良いことがワレワレ国民にあるのか、というそこらへんが分からないのである。
わたしも途中、小沢さん擁護っぽいことをうpしようとした(というかある程度はしたつもり)けれど、「で? その見返りはなに?」というあたりが、ボンヤリとしか分からないため、バカらしくなってやめたのである。つまり、小沢さんを擁護して良かったと思わせることが、後から何かなさそうなら、ばからしいってことだ。
むろん、ただ小沢が好きだ、という理由もアリかと思うので、その場合はまあそれでいいけど。
しかし、見返りはともかくとしても毒蛇山荘さんの書いていることは、面白いし考えさせるのでオススメだ。ときどきお茶目なところもあり2月2日の記事などは、民主党の議員が軒並み小沢さんを裏切って見捨てんとしていた、擁護派にとって最大の危機的状況の頃なんだけど文章の〆は「僕などは野次馬の一人だから」と、てっきり先陣を切っているのかとばかり思っていたこちらを肩透かした退避行動に打って出たので驚いた。おーーいそっち行くのか? って感じだった。なんか文化人の作法を勉強させてもらえて有意義だった。
その後急遽小沢不起訴のニュースが駆け巡ったのが、四日かな。
でもって、不起訴にできた理由が、アメリカの誰か(キャンベル?)と小沢さんが密談したから、といううわさがあっと言う間に広まった。つまり、(うわさが本当なら)今だアメリカの支配化にある検察権力が、同じくアメリカの力を利用した小沢さんに負けた、という筋書きで、毒をもって毒を制すの好見本みたいな按配になったわけで、この点について、毒蛇さんはあえて、アメリカを利用した小沢さんを非難してはいないので、あれあれあれーー? 小沢さん+アメリカならいいのかーーい? とは思った。
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ということで数々のスピンオフも生まれたっぽい今回の騒動
一例を挙げれば
1:マスコミと検察の結託防止策の必要性
a:記者クラブ廃止が有効?
2:検察なるものを、公正に評価する何者かの必要性
3:政治と金の関係見直しの必要性
4:日本のモロモロは、アメリカの支配下にあるのか?
5:ロッキード事件見直しの必要性
6:脱マスコミしたとしてニュースソースをどこに求めるか?
その他、いろいろ…あとは思いつかない…