普天間基地
鳩山さんが迷走しているということで非難する人は非難しているけど、逆に、ものすごく有能でテキパキした宰相が、断固たる態度で沖縄および沖縄以外の日本人のさまざまな意見の大半を封じ込めて、アメリカとかっこうよく会談を重ねたあげくに、何かの結論を出すなんてことが仮に出来たとして、そしたらわたしなどもこの件についてあれこれ調べたり考える機会もなかった。
それどころか、普天間の位置すら知らないままだったに違いないかなと。
下のように地図で調べて周囲との位置関係を見ると、那覇市と随分と近いことが分かる。また、普天間基地があるのは宜野湾市(ぎのわんし)で、その面積のかなりをくっていることも分かる。ちなみに宜野湾市のウェブサイトはトップページにそれほど基地問題を挙げていない。が、伊波市長の2010年度(平成22年度)施政方針を見れば、「普天間基地の閉鎖・返還と跡利用の推進」が挙がっているし、「普天間飛行場問題の解決に向けて沖縄県民の思いを受け止めようとしている鳩山新政権の取り組みに期待するとともに宜野湾市民の声を反映できるよう取り組んでまいります。」という感じで鳩山政権への期待が盛り込まれている。
また、普天間問題を外部の人に分からせる試みとしては、普天間飛行場 騒音被害映像 (基地渉外課) 更新:平成18年10月31日(YouTubeへのリンク)というページがある。
ただネットを見るといろいろな意見があり、当地の人が騒音や「タッチアンドゴー」なる何時間にもわたる演習に苦しんでいると知っても、「後から住み着いた」というのを理由に、住人を非難するありさまである。それは違うだろうと思う。後からだろうと先だろうと、そこに「住み」「暮らす」人間の日々の営みが優先されなくてはならないのである。
なんでって、どこかに住みそこで生計をたてて、ある程度生きることのメドがたって、はじめて周囲の状況がよくよく見えてくるのだから。その上で、生き方や暮らしの理想の形が見えてくる。そしてすべての日本人には、理想と幸福を追求する権利がある。
しかしそれでもゴチャゴチャ言う人がいて、公務員が金銭的に優遇されているとかあれこれ言っているが、逆に、沖縄の人がアメリカの基地をものすごく歓迎していて、「いいですよいいですよ、いくらでもここにいてください」といったからといって、はいそうですか、そうさせてください、って問題でもないのである。
であるから、当地の人の心をひっかきまわすことはもうやめたほうがいい。
実際、沖縄以外の人がいろいろ言っているwebならたくさんあるが、当の沖縄の人の直接の考えをみつけるのは、とても難しい。
わたしにも何人か沖縄出身の知り合いがいるが、まずもって基地の話などしないものだ。
ただある若い女の子が言っていたのは、海岸でバーベキューをやっていてアメリカ兵がハローとか言ってやってくることがあると。その時きっぱりと強く「ノー」と言わないと、イエスと解釈されて連れて行かれるとのこと。それも、両脇から抱えられる勢いで連れて行かれる、とのことだった。
…背筋の冷たくなる話だ。
………と、ここまでupしたあたりで、次回は参照したサイトを紹介する。
また、この件の余禄ではあるが、「鳩山続行or辞任」という関心も出て来た模様なので、そっちもチェックしてみよう…
普天間基地のある宜野湾市アップ
ちょっとカメラひく
さらに上から
こちらは徳之島