マスコミと機密費

post3.jpg今週で購買すること三週目となる週刊ポストだけど、これは皆の衆も買った方がいい。
「美尻ビジョン」と題したグラビアページには尻が乱舞していて、中で沢尻エリカのお尻が「ありがたや」とか言って下からのアングルでアップになっている。もっとも、沢尻エリカの尻はたいした物ではない。扁平で垂れているからわたしのと大差ないくらいだ。
着目は沢尻エリカの尻ではなく前向き姿勢の方、つまり尻より、の方なのである;……!!
これにはうーーーんとうなること請け合い。
うーーーん
うーーーーーん
ううううーーーん…(いろいろな思考回路がめぐっている)
とまあそういう感じでひとしきり唸ったあとは、頭をブルンブルン振って↓こっちの方だ。
「大新聞は一行も報道せず(東京新聞をのぞく) テレビは特集報道番組をあわてて中止!」
「官房機密費マスコミ汚染問題・歴代鑑定秘書官を連続直撃!」(巨大太字ゴシック文字)
「それでも本誌はあくまで追求する!」(叫びフキダシ)
と、題字だけでほぼ二面を使うほどの、大大大事件なのだ。
内容の方だけど、当初の話—テレビで発言する政治評論家に機密費から盆暮れ500万ずつ渡すのが慣例だった—から、さらにどんどん拡大していて、簡単に感想を述べられる規模でなくなってきた。一端だけを言うと、「機密費から大新聞の政治部記者に渡っていた、その政治部記者は、のちに新聞社の幹部になり、退職すると政治評論家になる、というコース」をたどるらしい。また、第一回目の記事によると、こういった慣例が広まったのは、1997年、竹下登元首相が結成した「三宝会」に端を発するという。この会は、財界、政界、各省の事務次官経験者が加わる中、もっとも重要視されたのがマスコミ関係者であった、とある。
さらに、「竹下氏の目的は、≪小沢批判情報≫情報宣伝機関づくりにあった」とまであるのである。
え? ここでもまた小沢? どんだけ出演回数おおいのだと驚く。
ここらは序の口だし、そのうち書籍にもなるかもしれないので、これ以上写すのはやめておくけども最初わたしは、こういう贈賄体質を作ったのが小沢さんなのではないかと疑い複雑な心境にあったところ、とりあえず払拭された形だ。
このあとどこまで続くのか分からない果てのない話であるけども、新聞社なりテレビの内部の人が告発しないことには、いくら上杉氏とポスト取材班が頑張っても、限界がありそうだ。