枝野官房長官など政府・役人は、喫煙や飲酒や大食いや偏食と、この件を比較するの禁止!

let.jpg 7月7日枝野官房長官は、参議院予算委員会で放射線の影響について聞かれ、
「被爆した放射線量が100mSv未満では放射線が癌を引き起こすという科学的な証拠はない、ということでございます。
100mSvを超えても、100mSv~200mSvの場合の癌になるリスクは喫煙や大量飲食・食事などの生活習慣を原因とする癌のリスクよりはるかに低い値であるとされています。


したがって、年間20mSvを超えても健康に与える影響を過度にご心配される必要はないと考えています。なお、妊娠中の方、幼児へは特別な注意を払う必要があると勧告されているので、留意したい」
と回答した、らしい。
この「100mSv未満では…」というの、どうしても放射線被害を考えたくない一派のテンプレ回答と化しているのだけど、そしてまた、実際本当に何の被害もないことを願うわけであるけれど、テンプレ回答の中にすでに「(他を)原因とする癌のリスクよりはるかに低い値」という言い方が入っている通り、つまりリスクは「ある」のである。
そこへもってきて比べる対象が「喫煙」や「大量飲食」であるから、政府・官僚・巨大企業の所業によって不当に放射線を浴び続ける立場になってしまった人・子どもと、自主的に大食らいや、酒飲みや、喫煙者になっている人を一緒くたにしていいのか? と、激しい疑問がわく。
一般人が自らの安心のために言うなら分るが、政治家や学者が言うのは非科学的であるばかりでなく、無責任であり、言う資格ないので禁止にしてほしい。
わたしは、金利グレーゾーン問題以来枝野氏を支援して来た埼○県民のひとりとして、枝野氏が一刻も早く政治家としての最低限の道義に目覚め、国民の健康を守る仕事に着手してほしいと考えている者だ。この際妻子をシンガポールに逃がしていたことは許してもいい。

…と、今よく読んだら「そんなデマを流すやつは告訴する」と息巻いている枝野氏だった。
えだって、あなたの話も全部デマだったってもっぱらの評判ですよ? (わたしは逐一証拠となる資料を集めていないので今はソースを提示できないが) わたしは枝野さんは妻子を外国に逃がすような人だと思わないけど、疑われても仕方ないとも思う。

枝野官房長官に抗議の内容証明を送りませんか?~あまりに非科学的な安全デマに唖然!
<ザ・ニュース>でみつけた日隈氏執筆の記事。
枝野氏が言っていることがどう非科学的なのか、資料をもって反論と抗議をしている。
というのも、「100mSv未満では放射線が癌を引き起こすという科学的な証拠はない」というが、アメリカ科学アカデミーBEIR Ⅶがたくさん論文を書き反証している。100mSv未満の低線量被曝が「健康に有益」(と言う人も世の中にいるわけであるが)の証拠は出ていないことや、反対に発がんとの関連性はわずかながら証明されていること。

電離放射線の健康影響の主だった研究は 1945 年の広島・長崎の原爆被爆生存者を調べることで確立された。それらの生存者のうち 65%が低線量被曝、すなわち、この報告書で定義した「100mSvに相当するかそれ以下」の低線量に相当する

という。
アメリカってところはやたらと資料を持っている国で、今度の原発事故のすぐ後も、日本人の誰も知らないウチから、あちこちの線量(予測か実測かは忘れ)をWEBサイトに公開していたらしい。ホントやんなっちゃう。
そんなであるから、広島長崎のデータを、きちんと持っていて、研究しているのだ。
(自分らが落とした爆弾のくせにとムカムカしてくるのはくるのであるが、この際そこは不問にする)
また、図解では100人中42人が低線量被曝<以外>が原因の癌になり、一人が低線量被曝が原因の癌になるモデルを。(ただし低年齢層ではその一人は多くなる可能性もあると)
また、「可能な限り低い被曝でできる 1 本の放射線の飛跡は、標的となる細胞の核を通過して細胞のDNAを損傷する可能性が低くても一定程度はある」との記述を読むと、なんとなく自分の身体を通過する放射線によってもたらされるダメージ、それによって発がんするプロセスが、イメージできる。
これらはそれこそ過剰に怖がることではないが、「安全」と言えるものではないと、わかるはずだ。
詳しくは、氏の記事、もしくはブログへゴー