福島の中から
■「小出裕章さん(京都大学)×「侍」たち(福島大学)=?」
↑震災後に福島大学行政政策学類の教員有志が立ち上げた『ガンバロウ福大!行政の「結」』というブログの一記事
を見ると、びっしりと小出氏に聞きたい内容–というか福島に住む者としての日々の悩み–が詰まっている。
福島県民の“放射能による影響”というのはいつ頃、どのような形で出てくるのだろうか。また、それは「放射能の影響」という形できちんと測定・分類をすることのでき得るものなのか。
被災地福島で「何かやらなければ、がんばらなければ」という焦燥感があるが、一番の問題は、何に対してがんばるべきなのか、なかなか確信が持てないこと。大学での勉強もしなければという気持ちもあるし、今そんなことをしている時期なのか、という気持ちももちろんある。今だからこそやらなければということに限定しても、今やるべきことは、避難や疎開なのか、反原発運動にかかわることなのか、あるいは、福島の復興にがんばることなのか、よくわからない。
しかも、大学生は文科省判断では「大人」なので、大学は除洗の対象外になっているそうだ。つまり、守ってあげる対象から完全にハズされているのに、心配要因は幾多もあるということになる。(若いため、ガンの発症年齢もそれなりに若い時期になる可能性。生殖細胞に影響を及ぼす可能性)
…小出氏を招いての講演そのものは、もう終了している様子。
あとは20日にビデオ上映会があるそうだ。
(近くの人はぜひ、とのこと)
福島の「侍」=若者たちに、小出氏は何を話したのだろう?
(といっても、若者は街でもマスクを付けないなど、関心がうすいため?
会場も年配者の方が多かったそうな。
どうすりゃいいのだろうか?)
☆ ☆ ☆
■十勝毎日新聞社ニュース / 作家冲方丁さんが一時避難
とある文系ブログ見て知った冲方丁氏。
自宅が福島市のため、3.11の震災を福島市でむかえた作家の方。(その後十勝に避難)
・氏のブログぶらりずむ黙契録
インタビューにもブログにも、福島の外部ではなく内部で震災と原発事故を迎えたからこその視点が満載な上に、筆力の強さがいろいろな事を伝えてくれる。
やはり、原発観が傾聴したい話題だ。
あと、3月東京の人に関して<【東京にいる人たちが、なんだか、おかしくなっている】・ようやく落ち着いて連絡が取れるようになりましたが、東京にいる人たちの精神状態のおかしさに面食らいました。>とあって、…確かにそう見えたろうなぁとちょっと受ける。「 東京・埼玉の人間が、北海道に避難する必要は全然ありません。」 …たぶんファンの人が真似をして北海道に逃げようとしたのかもしれないけど、いくらなんでも逃げる先が違うわけだがあの頃は焦っていたから。そのくせ職場に行くと何事もないかのような日常業務を淡々と皆こなしているから、世代間断絶ならぬ、情報間断絶がすごかった。
(それは今もだけど)
『(フクシマは)いまや世界で最も有名な都市の一つとなっており、県では大規模な観光キャンペーンが準備されていた矢先であったことから、非常に複雑な気持ちにさせられる。「ヒロシマ」「ナガサキ」のように、力あるメッセージを発することができる都市になれるかどうかが、まさに「被災中」の今このときから、否応なく問われ始めている。』
そのメッセージ、聞きたい。
けど、佐藤雄平氏に発信できるかどうか・・・