放射線リスク欧州委員会(ECRR)クリス・バズビー博士は何を言って帰って行ったか?

ツイッターでその名が頻出したため気になっていたバズビー博士、やっと分った。
博士は、
福島報告 福島は内部被曝が放置された深刻な状況 ECRRのバスビー博士が福島県内を調査 (ビデオニュースドットコム)
にあるように、<子どもの安全な教育環境を求めて、郡山市を相手取り、仮処分申請を出した子ども14人の代理人弁護士らの招き>で来日した方。
この子ども14人からして行動人として偉いのだけど、さらにヨーロッパのこういう博士も呼んでいたのだ。
上記番組を見ると、↓この会見とだいたい内容同じなので、どっちかを見るといいかなと思う。

放射線リスク欧州委員会(ECRR)クリス・バズビー博士記者会見 主催:自由報道協会

国際放射線防護委員会(ICRP)と立場を異にし、内部被曝を重視している
放射線リスク欧州委員会(ECRR)のクリス・バズビー博士が来日します。
博士が独自に採取したチリの放射線核種分析結果の公表などを行なうとともに、
事故後、初めて福島の市民と交流した感想などについて報告する記者会見を行ないます。


その文字起こし(だいたいなので、舌っ足らず調ですが…詳しくは自分の目で耳で脳で)
【まず博士から説明】
ECRRは独立した機関。20年間研究してきた。
内部被曝は危険なリスクモデル。
放射性核種は体内に入ると深刻なダメージを及ぼす。
ことに、DNAを直撃する。
低線量でもそれは起きる。
ECRRのリスクモデルは2003年に発表した。
研究した対象は
1:原発付近に住む人
2:60年代~の、核実験の死の灰を受けた人たち
チェルノブイリの死の灰を受けたスウェーデンの人
を研究して2004年にも発表した
なので、福島第一から放出した核種の危険性についてアドバイスしたい。
日本政府はICRPのリスクモデルを利用しているが、たとえ1マイクロシーベルト毎時であっても、自然のバックグラウンドを超えた線量があるならば、核種に汚染されているとかんがえてよい
日本から送られた車のフィルターを調べたところ
(二種類の車がある)
1:東京←→千葉を3月11日以降100日間往復していた車
2:原発から100キロ離れた所を走行していた車
セシウム134、137、その他の核種が入っていた
高放射性粒子もあった
アルファ線を放出する核種もあった。(アルファ核種が入っているということはプルトニウムはほぼ確実である)(どの程度入っているかは、今イギリスで分析しているのでその結果まち)
プルトニウム、ウランが空気中にあるのだ。
この汚染度は、核実験時のヨーロッパの1000倍である。
この状況に人がそのまま残る場合、10年後のガンの発生率は32%の増加。
政府がそこに住み続けて良いとすることは、犯罪といっていい無責任。
1の車から算出するに「1立方メートルあたり、730ミリベクレル」
比較として:核実験時イギリスの場合は、「1立方メートルあたり、2.4ミリベクレル」であった。
【質問タイム】
Q政府は20ミリシーベルトまで安全としているが、この対応についてどう思うか
A犯罪といえる無責任
 法律(法定1ミリ年間)がありながら、基準をあらたに作るのは全く理解できない。
 死亡につながる、大変なこと
 政府が20ミリシーベルトと決めたのは内部被曝を計算していない
 すでに20は超えているのではないだろうか?
Qあなたの***を読んでどうしても理解できない点があった
 イギリス、ドイツにおいて白血病は増えていない
Aベラルーシでは5人に4人は病気がち
 白血病の前になくなれば白血病の数は増えない
 *
 *
 腸の中に入ってくる不純物はある程度排除する機構があるが、肺にはない。リスクが高くなる。
Qどこらへんが一番危険なのか
A水の中の***を、調査していない。危険
 牛乳、その他の乳製品のストロンチウム、ウラン
 海岸線近くの泥でとれる貝
Q今も、福島第一からは推定10億ベクレル/hが放出されていることについてどう思うか
A*** 大変な状況、国際的にも (あまりに狂気のような事態のため、笑いがおきる)理論上、今の状態が続けば続くほど死亡率が高くなる
Q政府は、食べ物について、2000キロベクレル/1kg まで安全と言っているが?
A半減期の短いものについては、収穫したものをとっておいて、2.3ヶ月後に売る、
もっと、長い半減期の場合、汚染されていない食物を、外から持ってくる必要がある。
(外国産のもの輸入など)、2000キロベクレル/1kgは、とてつもなく高い数値

A立ち入り禁止ゾーンを作る。
 同心円型ではなく、ヘリに、ガンマカメラを乗せ、土地がどれくらいの核種で汚染されているかを調べることができる。それで地図を作れる。危険区域から避難させる。みなを避難となると大変なので、ある程度の汚染地域。
あとは、きれいな食物を食べる。核種による身体への攻撃を受けているということなので、賠償金でまかなうという方法もある
QチェルノブイリとICRAの単位基準の違いは?
A(チェルノブイリはベクレル、ICRAはシーベルト)?
 
 レートがある。重要
 1マイクロシーベルト/h = 300キロベクレル/㎡
**シーベルトの方は、外部被曝の概念であって
Q半減期の短いヨウソの内部被曝を推定する方法はあるか?
Aホールボディカウンターは、こういう問題に役に立たない。
 ホールボディカウンターはガンマ線を放出する核種を検出する。
 危険なのは、ベータ線と、アルファ線 (を出す核種?)
 これらはバラバラに存在し、どういう風に身体に入るかわからない
 政府がホールボディカウンターを使うのは、いわば安心させるためではないか
 ガンマ線のみを検出するこのやり方は科学としてまじめなやり方ではない。
Q東京ももはや危険なのではないか? との憶測があとをたたないが?
A東京に及んでいるのは確実。10年以内に健康被害の結果が出る
 一般市民としては、政府にプレッシャーをかけ、書式を作って、
 環境と食物の放射性物質の量を測らせ、いつでもアクセスできるよう公開させる
 それを見て、各自自分でどうするか判断する
Q水の検査をやっていないと言っていたが?
AECRRのリスクモデルでは深刻だ。トリティアムの被害は動物実験で確認されている DNAを効率敵に破壊する。
環境にあると問題だ。
☆ ☆ 

投稿者 sukima