クロ現の野田首相に具体性ナシ、説得力ナシ

おととい、クローズアップ現代に野田首相が出てきたのを、見た。
テーマは「“停滞”を打破できるか 野田総理に問う」つう勇ましいもので、首相じきじきに出てきたということは、じきじきに増税の必要性を国民に訴えかけるのが目的。と思われた。
ところが野田総理ときたら、チンタラチンタラと具体性のない、抽象的な、漠然とした、熱のこもらない、説得力ゼロの、どうでもいい退屈なことばかり話す。
あまりの退屈さに「この人、本当は増税なんかしたくないんだけど、闇の当局に小型核爆弾を奥歯に装填されて、増税、増税と5分おきに言っていないとボタン押されることになっているのじゃないかしらん?」
と想像力をむだに働かせまくったほど。

がよく考えたらそんな手間と金かけなくても、ちょっとした催眠術程度でじゅうぶんだと思った。

おそらく多くの人がそうだと思うけど、場合によっては増税もやむなしと、思っていると思う。
福祉のため、復興のため、未来の世代につけをまわさないため。
だから、野田首相の話も、納得のできるものであるならば、増税にGOサインを出すにやぶさかではない心情にはなっているはずだ。
はずなのに、ああだもの。
首相みずからじきじきに、国民に理解されない道を選んでいるんだもの。
ところで、いつまでも野田首相なんかにかかずらっていてもラチがあかないので、実際の民主党内ではどんな議論がなされているのか、タイムラインに資料が上がっていたモノで、確認する。
◆Twitter / @NakamuraTetsuji: 消費税増税法案についてブログに詳細な説明を書きました …
https://twitter.com/#!/NakamuraTetsuji/status/187197726327443456
(@NakamuraTetsuji は民主党参議院議員氏)
リンク先「閣議決定された消費税増税法案の論点(第1稿)」によれば、
<党は、3月14日から28日未明まで計8回の会議を行った。税を引き上げること以外の中身が詰まってなかったため、長く話し合うことになった。今後、民主党は法案の審議までに、党内に設置されるワーキングチームで中身を詰める作業をすることになっている。>とのこと。さらにその詰めるべき論点は
<1.逆進性対策 2.経済状況の好転(デフレ脱却)の、ふたつ。他に
3.与野党協議 4.政治改革・行政改革 5.年金法の改正の問題点>
があるらしい。1の逆進性対策は財源が必要になる。
中村氏は、<2014年4月から消費税率引き上げと同時行う「簡素な給付措置」の内容と財政規模を与党に示すべきでした>という。
さっき見たら、
◆政府、低所得者対策検討チーム設置へ 給付対象・金額詰める  :日本経済新聞
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819481E2E4E2E0908DE2E4E2E6E0E2E3E08297EAE2E2E2;at=DGXZZO0195166008122009000000
というのがあるかと思えば、
◆給付規模拡大にくぎ=岡田副総理 – WSJ日本版 – jp.WSJ.com
http://jp.wsj.com/Japan/Politics/node_421863
と、低所得層に手厚くしすぎるのに釘をさすなど、面倒くさいことこのうえない。
こうなると、その「簡素な給付」ってのいったい年収いくら以下なら貰えるのかって話しで、場合によってはそれにあわせて年収が低くなるように、工作しないといけないかもしれない。
うちのように、中途半端な年収の人が一番損をしそうな悪寒にふるえてしまうのだけど、どうなんだろう?
氏は他にも、消費税のプラス3%=7.5兆円の使い道が政府によって示されていないことを教えている。ちなみに2015年10月からのプラス5%分については、4%分が社会保障の安定化のため、残り1%が社会保障の機能強化のため、と政府は言っているそうだ。
要するに、何かがよくなる、という話しではないのだ。
さらにいえば、「簡素な給付措置」のための財源も、プラス3%なり5%なりの消費税増税枠の外からもってくる? という考えなのかもしれないという、よーーわからない話しを、語っている。
正直、ここまでの時点でわたしの脳は疲労物質を出しはじめたため、続きはまたの機会にしたい。

投稿者 sukima