作戦について

そういう事で昨日は、原発をやめさせるための、というか、原発をやめられない社会をやめるための、だったかもしれないが、兎にも角にも「不買運動」と「落選運動」という戦略について触れた。もちろん当方、M台先生が憎いわけでもなんでもない。ちょっと言わないと気がすまなかっただけである。

この他にも、作戦に関した話題を二つ、みつけたので報告する。

【1】「広がる東電『一時不払い』埼玉の大畑さんら活動」

6月2日東京新聞23面の記事だ。電気がなくては生活できない、その電気の供給元は独占企業で1社しかない、という生殺与奪権を握られた状況の中、ノーの意思表示をどう伝えるか。大畑さんの答えは、ちょっと変わった「不払い」だ。
最初この記事を読んだ時、我が家が貧乏で電気代払えなかった時のことを思い出した。
東電は、わずか一、二ヶ月の滞納も許さずに、すぐに電気を止める。そうやって止められた時の悪夢の記憶が蘇り、自分にこれは出来ないと思って、ひるんだ。

が、よく調べると、そんなにツライものではないようだ。

1:「口座振替」をやめ「振込用紙払い」にする。

電気の領収書に書いてある番号に電話すれば、すぐに変更できる。

(約52円の「口座振替割引」が無くなるが、ここは思い切って契約アンペアを下げて基本料金を下げる)

2:支払用紙が届いたら郵便局ATMに行き、「金額の確認」の画面で「訂正」ボタンを押し、自分で決めた金額(大畑さんは請求額より1円少ない額)を払う。1円でも支払えば、滞納料金(※1)が発生しない。その際、支払い用紙に一言メッセージを添える。

3:残金の請求書がくるので、電気が切られる前に支払う。あるいは、集金に来る社員と交渉をして支払いを先送りする。

  1. なくそう原発、不払いしよう電気代! ~電気代不払いプロジェクト~ 不払い運動のホームページ。詳しいやり方など。
  2. 【東電不払い方法教えます】 大勢の不払いは効果絶大 : 田中龍作ジャーナル 東京新聞に先んじて電気代不払い運動を報じた田中龍作ジャーナル

この運動にとって一番大事なのは、口座引き落としをやめる、ということ。

やめた後、1円だけ少ない額を払い込んで、さらに請求させるという作戦だ。
もしもそこまでは…と抵抗がある場合でも、振込用紙に一言、思い切りメッセージを書くことができる。
なにせ東電の電気料収入の9割は一般家庭からのだという。安定しきった収入源である口座引き落としをやめ少しは動揺させよう。
ということで、これなら自分でもやれそうだ。

【2】業界との「戦い方」を覚えろ!

まんまと大飯原発再稼動にこぎつけた「原子力ムラ」。原子力行政健全化のため批判派は霞ヶ関、業界との「戦い方」を覚えろ!  | 長谷川幸洋「ニュースの深層」 | 現代ビジネス [講談社]

野田さんの態度がコロコロ変わるので事態を把握しかねていたが、とうとう、再稼働?
他の記事、橋下市長「原発再稼働容認」関西広域連合会に政府の圧力 (1/2) : J-CASTテレビウォッチを見ても、ものすごい権力の圧力があったようだ。
それに対し長谷川氏は、批判者サイドが戦い方を知らないとゲキをとばしている。具体的に誰が批判者側なんだろう? たぶん「飯田哲也氏」とか。テレビで見たことがあるけどあの方は気品がありすぎて押しが弱い印象だった。もうひとふんばりしてほしい。

がんばってーと、黄色い声援を送るのもいいかも知れないので、妙齢の淑女はやってください。

あと【民主党】原発事故収束対策プロジェクトチームというのがあり、民主党も一応頑張っている人は頑張っているのだ。この方達が有田芳生の『酔醒漫録』: 【資料】大飯原発3、4号機の再稼働についての野田総理あて要請文というのも出している。

長谷川氏によれば「一部推進派だけで裏会合※を開いていた。そこに近藤委員長自ら出席、外に漏れてはならないはずの報告原案を配っていた」という事実を徹底的に責め、委員長辞任と議論のやり直しを求めるべきであったと。

※裏会合→毎日新聞 (裏会合=毎日新聞のスクープ)

原子力委員会-近藤駿介 委員長 ←これ、確かにコワソーな顔なので戦い方を考えてほしい。顔めがけて思いっきりパイぶん投げるとか

2日の新聞で見た、原発関係の話題
2面「再稼働阻止 正念場 官邸前、市民2700人訴え」

本来、一面にくるべき記事。
2面でも、載ってるからいいけど。
痛くも痒くもない、なんて思いたくない。そりゃより効果的な方法をとっていてほしいとは思うけど…
あとは、報道がガッツリと写真も大きく、見出しも派手に書いてほしい。

2面「埼玉県庁の電力入札 PPS参加なし」

PPSって、特定規模電気事業者のことで、ようは非東電。
PPSの需要が他で多くて、供給が間に合わず入札するところがなかったとの由。なんか複雑だ。もっとPPSって増やせないのか??

25面「健康管理よりデータ収集?」

「福島県の甲状腺検査 保護者らに不信感」
今年三月末までに38114人の子どもが受け、186人が二次検査の対象になった検査。その結果にエコー写真や医師の所見がなく、データ収集目的と疑われても仕方ないことになっている。県のやり方への抗議。そして国への要請。

小さい記事だけど、さりげに大問題だと思う。ひとりひとりの人間は、データではありません!!パンチ
生と死に関したことは、そしてその情報を自らもつことは、ひとりひとりの、圧倒的な権利。

(…そうとしか思えない…)