ケツメイシ「君にBUMP」
2004年8月8日
2024年6月13日
80年代初頭のディスコブームを彷彿とさせるこのPVは、当時流行った映画、「サタデーナイトフィーバー」を同じく彷彿とさせるのだけども、80年代にディスコでかかっていた曲よりも、さらにテンポが緩くて、激しさがなく、まるで盆踊りのように老いも若きも楽しめる、やたらめったらあったかいPV、そして音楽に仕上がっている。
80年代初頭にディスコなるものがアメリカから輸入され、ダンスは若者の遊びのひとつになった。しかしその後、バブルの時代を迎え、六本木ブーム(というのか不明)が起きると、ファッションも「ボディコンシャス」という、ミリ単位で体のラインを競う、オリンピック強化選手並の厳しさが課せられ、さらに、ブランドブームも重なって、フトコロ具合も競争のお立ち台に立つことになり、知らないうちに修行修行しているという、遊びなんだか、ストレス再生産の場なんだか分からない状況が長く続いた。
そんなものが、本当に楽しかったのかどうか、わたしは知らない。知らないので無責任なことは言えない。きっと楽しい人には楽しかったのだろう。おおいに、「勝ち組」限定の楽しさだとは思うが。
望めるなら、ケツメイシの「君にBUMP」が、一曲の音楽であることを超えて、根底で永続性のあるひとつのムーブメントになれればなぁと、思う。
楽しいものは楽しくて、楽しさに虚栄はいらない。
そういうことが、当たり前であれ。