娘
「最近チェーンメおおい~ うざー」
「何? チェーンメって?」
「チェーンメールのこと。幸福のメールとか不幸のメールとか」
チェーンメってことは続いて「ール」がくるんだろうとは予測したが、ホントにそうで、「チェーンメール」のことだった。
わたしが中高生の頃も、「不幸の手紙」というのがあって、一週間以内に10人、20人に同じ文面を送らないと不幸になる、なんていうのが問題になっていたが、今は携帯メールで同じことが起きているらしいのだ。
娘は、携帯を開いてチェーンメの実物を見せてくれた。
わざわざ引用するのも馬鹿らしいのでやめるが、チャラチャラと相手をほめちぎる文面で、これが「幸福のメール」というのか、ちょっと気分の良くなるようなことが書いてあった。
「なんだかねぇ、どういう目的でこんなの送るのかね? 馬鹿らしいったらないね。○子のこと何も知らないくせに、よくこんなデタラメが書けるよ。
ま、とにかく無視だよ、無視」
ってことで、もういいやと思ったら、
「え? もう送っちゃった、よ?」
なんて言うのだから、ショック。
「どうして送るのっ!!」とこの後はひとしきりガミガミガミガミ
聞くと、他にも色々送っていて、「合格祈願チェーンメ」では、送られた文面をコピーし、その後に友達の名前を5人書いて(その頭に◎を書いて)、またまた5人だか10人だかに送ったり、とかしていたらしいのだ。
なんてことだろう? そんなの、わたしの頃は親が教えてくれなくても、深夜放送とかで「不幸の手紙はぜったい無視だよ」と言われ、それが常識だったのに、今は細かく親が注意していなくてはならないのだろうか? うーーん、わからない。
くれぐれも、すでに知っている友人家族以外には、メールしないこと。
チェーンメに反応するのもダメ。どんなにいいことが書いてあってもダメ