本当にやんなっちゃうんだけど、わたしにとって貴重な休日である今日、銀行まで外出しなくてはならなくて、うすら寒く雨の降る中、ちゃりで(バス代節約)駅前まで出かけた。(はーー、やんなちゃう。)
あんな遠くまで行かなくてはならないのも、ひとえに近所に有人銀行がなくなって、すべて野原を走る単線鉄道の無人駅みたいになったせいだ。指定の紙ぴらを使って振り込みしなくてはならない時、どうしろってんだろう? 足腰の弱いお年寄りだっているんだ。あと電車やバスに乗るのが恐怖のパニック障害の若者とか。醜貌恐怖症で人混みで出たくない人とか、オペラ座の怪人みたく夜の闇の中でしか動けない人とか。
銀行って午後3時までに用事をすませなくてならないから、近所にないと困るよ。それになんとなくズルズルと時間を過ごしたい人間には苦痛でならない。

そんでもメリットがあったとすれば、数週間、ひょっとして1ヶ月以上足を運んでいない「本屋」(かぎかっこつけてしまいたくなるくらい特殊な固有名詞になりつつある)に行けたことだ。
行こうとしていた本屋がauのショップに化けていたため、先週も行けなかった。今日もそこを通って、なんだか悔しくなった理由は、本屋が潰れたという実用的かつ情緒的な理由ばかりではなく、ノボリがハタハタたくさんはためいているせいだと分った。カレラにとっては、さぞかし合戦の舞台でいさましく戦っている気分であることだろう。

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